多少なりとも参考になればってことで、楽器のこと、ちょっとずつ書いていくことにしましょう。

リクエストもありましたので、クルムホルンにいってみます。
ソプラノとアルトを持ってますが、これは組み立てキットのようなものを買って、手作りしたものです。EMSというメーカーのもので、たぶんこれじゃないかと思います。
工作が得意とか好きとかではないので完成品が欲しかったのですが、値段があまりに違うもので手が届かなかったのです。

$栗コーダーカルテットオフィシャルブログ「フエブロ」Powered by Ameba

ソプラノは自作、アルトのほうは、古楽の音楽祭で知り合ったワカモノに外注して作ってもらいました。
ちょっと失敗だったのは、せっかく自作するんだから、ちょっと他にないのにしようと思って、ソプラノを黄色く塗ってしまったこと。おもちゃみたいになって、古楽系の知り合いからは「タクアン」などと呼ばれたりしてました。それに比べてアルトは、家具調というかちゃんと楽器調の重みのあるフィニッシュになっています。今は馴染んじゃって、もう気になりませんが。

当時、バンド結成前後だから94年ごろでしょうか、ソプラノのキットで2万前後だったと思います。何しろ今のようにネットもなかったので、情報を入手するのに骨が折れました。
代々木のアーリーミュージックショップというお店でイギリスのメーカーから取り寄せてもらったのだと思いますが、今は扱ってなさそうですね。
僕の知っている限り、完成品ならここで入手できます。わ、やっぱ高い!

しかしこの楽器、音域狭く吹くのも大変。川口君にアルトを渡して、二人で演奏することが多いのですが、年々吹くのがつらくなってきてます(?)。
ちなみになんですが、近藤くんの作った「コカゲ鉄道」という曲では、そこを考慮してあり、前半は4小節吹いたら4小節休みを入れてくれてるんです。演奏者にとってこういった配慮はじつにありがたい。いい作曲家はちゃんとプレイヤーの立場に立ってフレーズを考えてあり、その分演奏のパフォーマンスが良くなるわけです。
(とは言え、時には楽器の特性を知った上で、あえてキビしいやり方を選ぶ場合もあるわけですが)

続きはまた。

栗原