暴力暴言が酷かった祖父母を見て育った私は大人に成長するまで、世の中は全員祖父母のような人しかいないと思っていました。なので、男性は全員常に怒鳴り暴力をふるうと思っていました。そのため、学校の担任等はいつも男の先生ではありませんようにと祈っていました。また、どの祖父や祖母という人達は全員とてつもなく恐ろしい人しかいないと思っていました。なので、友人のお祖父様やお祖母様に会った時もどんなに笑顔で優しくされても、実際はいつでも怒鳴り暴力が凄まじい恐ろしい人でこんなに優しいワケがないと思っていました。
何度か母に
「幼い頃から１日を無事に生きるためにどうするかなんて普通考えないでしょう？明日は命があるかどうかとか殺されないために何をして乗り切ろうかなんて普通考えないでしょう？」
と話した事がありました。母からの返答は
「小さい時からそういう事考えるのは当たり前よ。普通よ。あんた何言ってんの？」
祖父母が全てであり、彼らに育てられた母には異常が普通でした。祖父母の世界しか知らないとそうなるかと納得はしました。母は就職活動やアルバイト含め仕事をするという事を祖父母に禁じられていたので第三者のような存在がいないので仕方ないです。私自身もカウンセラーがいなければ知る事が出来なかった世界なので母の事を言えませんが。ちなみに母はカウンセラーという存在は敵でしかないそうです。