ポルターガイスト2 | KURI of the DEAD

ポルターガイスト2

超常現象としての「ポルターガイスト」という言葉を世間に認知させた『ポルターガイスト』の続編。『エイリアン』のH・R・ギーガーがクリーチャー・デザインを担当。

【STORY】
恐るべき超常現象に見舞われた事件から1年。フリーリング一家は祖母ジェスの家に身を寄せていた。しかしある日、再び超常現象が発生。フリーリング家を襲いはじめる。それを救いに来たタンジーナとインディアン祈祷師のテイラーは、かつて暮らしていた家の地下で集団自殺した宗教団体を率いていたケイン牧師の仕業であることを突き止める。そしてケイン牧師は、キャロル・アンを追い続けている…。

【REVIEW】
今日、7月13日は「オカルト記念日」らしい。1974年7月13日に、かの名作『エクソシスト』が日本公開されたことに由来するらしい。へぇー、へぇー、へぇー。

オカルト記念日ということでこの作品。
前回とんでもない災難に見舞われ、やっとの事で悪霊を退散させてから1年後。めちゃくちゃになったクエスタ・ヴェルデの家には当然住むことができず、一家はアリゾナ州フェニックスの祖母の家に身を寄せる。
祖母のジェスは不思議な能力の持ち主らしく、その能力を受け継いでいるであろうキャロル・アンに、怖がらずにその力を伸ばすことを進言している。
そして直後、祖母のジェス急死。ほんとに突然すぎる死である。

その頃から再びキャロル・アンの周囲に不思議な出来事が。鳴るはずのないおもちゃの電話がいきなり鳴り出し、謎の声が話しかける。ついでにおもちゃのロボットが動き出す。しまいには家全体のいろんなものが動き出す。
ポルターガイスト現象である。

血相変えて家を飛び出す一家。そのタイミングで、作品冒頭においてなにやら儀式をしていたインディアンの祈祷師・テイラー登場。前作でフリーリング家を手助けしたタンジーナの知り合いらしい。
ちなみにこの頃タンジーナは、クエスタ・ヴェルデの家の地下を探索し、大量の白骨遺体を発見している。

テイラーは父スティーヴに、逃げても無駄だから闘えと告げる。いや、いきなり闘えと言われてもねぇ。ちなみにテイラーは梅宮辰夫に少し似ている。
その日からテイラーは、フリーリングの家の庭にテントを貼り住み始める。どうやらフリーリング一家を見守っているようである。ときどき何やら儀式のようなものを行っている。時には蝶を操っている。そして時には長男ロビーの顔にインディアンのペイントを施し、母ダイアンに怒られている。

ある日、家にケインと名乗る牧師が現れる。
そう。この男こそ、すべての災いの元凶。その昔、旧フリーリング家の地下で信者たちと生き埋めになって死んだ狂気の牧師である。
どうやらケイン牧師は、世界の終わりがくると騒いで信者を洞窟へと誘導したようだ。しかし預言の当日、当然世界は終わらず何事もなく過ぎ去った。しかし一行はそのまま洞窟にとどまったのである。
みなさんも2012年に世界の終わりが来るからといって、自暴自棄にならないでほしい。世界が終わらなかったときに恥ずかしいことになるのだから。

前作で母ダイアンが娘キャロル・アンをこの世に連れ戻した。しかし彼女の生命の光を見てしまったケイン牧師たち。彼らはその光を求めキャロル・アンを追い回しているのである。

そして彼らの攻撃が始まる。ターゲットは父スティーヴ。飲んでいた酒瓶の中にイモムシのような謎の物体を混入させる。いつどうやって入れたかの描写は見られない。知らずに飲み込むスティーヴ。
直後、豹変。攻撃的なキャラとなって家族を襲う。少し前にテイラーにお祓いを受けていたにもかかわらず、まんまと相手の術中にはまってしまう。

ご存じの通り、この作品で悪霊を打ち負かせる唯一の武器は「愛」である。悪霊たちはその家族の愛を乱そうと、前作で家を失ってテンションだだ下がりの父親を攻撃したのである。

しかしここは夫婦の愛が勝り、スティーヴは苦しみながらイモムシをはき出す。イモムシはだいぶ成長している。イモムシは口から出た後もみるみる成長していく。これがギーガーの手がけたクリーチャーである。
そして激闘の末、クリーチャーを撃退。一家はテイラーの助言通りクエスタ・ヴェルデの家に向かい、最終対決に臨む。

家に着くとさっそく地下へ。直後、母ダイアンとキャロル・アンは素早くあの世へ吸い込まれてしまう。どうしていいかわからない残された父と息子。しかし地下洞窟の奥ではテイラーが儀式を始めていた。いるなら言えよ。
その儀式の炎を入口に、あの世へ飛び込む父と息子。あの世で母と娘に再会。ちなみにあの世では、無重力状態のようにみんなフワフワ浮かんでいる。父スティーヴはテイラーから渡されていたロンギヌスじゃなかったインディアンのやりでクリーチャー(ケイン牧師)をやっつける。
だがしかし、キャロル・アンだけはぐれてあの世のもっと奥へと引きずり込まれていく。悲しむ一家。テイラーも「失った」と茫然自失。

しかし直後、遠くの方からキャロル・アンの姿が。再びこちらに向かってやってくる。再び一家の元へ連れ戻したのは誰あろう前半で急死した祖母ジェスだった。おばーちゃーん。ちょっと感動のシーン。一家は無事この世に戻ってくることができたのである。おしまい。

この作品で不可解なのは、前作の長女の存在があたりまえのように消されていることである。ある意味一番怖い。それもそのはず、長女ダナ役のドミニク・ダンは前作公開直後に交際相手に殺害されているのである。
さらにはこの作品の撮影終了直後にテイラーを演じたウィル・サンプソン、ケイン牧師を演じたジュリアン・ベックが病気で急死。2004年には監督を務めたブライアン・ギブソンが病死している。ひー。


そしてその呪い?は3作目にも続くのである。ひー。


●関連作品・記事
ポルターガイスト
エクソシスト


【MARKING】
オススメ度:★★★★4
えげつない度:★★★3
クリーチャーは必要だった?度:★★★★★5
禍々しい度:★★★★★5

【INFORMATION】
・原題:POLTERGEIST II: THE OTHER SIDE
・製作年:1986年
・製作国:アメリカ
・監督:ブライアン・ギブソン
・製作:マーク・ヴィクター、マイケル・グレイス
・制作総指揮:フレディ・フィールズ
・脚本:マーク・ヴィクター、マイケル・グレイス
・コンセプトアート:H・R・ギーガー
・出演:クレイグ・T・ネルソン、ジョベス・ウィリアムズ、ヘザー・オルーク、オリヴァー・ロビンス、ゼルダ・ルビンスタイン、ウィル・サンプソン、ジュリアン・ベック、ジェラルディン・フィッツジェラルド


$KURI of the DEAD-POLTERGEIST2

















にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
↑ランキング参加中!
よかったら押してやってくださいm(_ _)m

人気ブログランキングへ
↑こちらもよかったらm(_ _)m