台風16号が接近しており、各地で暴風や大雨に対する警戒が呼びかけられている。

 

 

台風が近づいてくると、テレビ各局はこぞって現場での中継を行う。

 

「街路樹が大きく揺れています。」

「激しい雨が路面に叩き付けています。」

 

そんなことは言われなくても画面を見ていればわかるが、これらはまあ現場の状況を正しく客観的に伝えていると思われるので許せる。

 

しかし中には、誰かに指示されているのか、あるいは「台風中継」に対するある種の思い込みがあるのかは知らないが、とにかく大袈裟に大袈裟に、危機感を煽るようなトーンで針小棒大に現場の状況を伝えているようなケースもある。

 

最近は少なくはなったが、それでも、記者の背景に映っている弁当屋の幟旗(のぼりばた)なんかはそよそよと優しくなびいているだけなのに、「こちら現場では激しい風になっており、立っているのもやっとです。」などと喘ぎながら伝えていたりするのがときどきある。

 

見ていて気の毒なくらいだ。

 

「現在はまだ風も穏やかです。ただ、嵐の前の静けさという言葉もありますので、警戒を怠らないでください。」そのように事実を伝えれば良いのに。

 

「視聴者は激しい暴風雨の中継を求めている以上、嘘でもいいから激しい暴風雨に襲われているかのような風情を醸し出せ!」局の上層部からそんな指令が出ているとしか思えない。

 

これらはいわゆる「やらせ」にもどこかで繋がっていると思う。

 

さて、台風16号の現場中継ではこのテレビの悪弊は払拭されているか。

 

昭和33年の狩野川台風のこと

 

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