春の香り沈丁花

 

先日、東京地方で桜の開花が発表された。

 

今年もまた桜の季節がやって来た。

 

 

東日本大震災とそれに続く原発事故があったのは2011年だった。

 

あの年の桜の開花はいつ頃だったか。

 

調べてみたら、2011年の東京近辺の桜の開花は、東京が3月28日で横浜は3月30日。

 

ちなみにこの年、福島・仙台の桜の開花は4月12日で、盛岡の開花日は4月20日だった。

 

 

子①(小2男児)は東日本大震災の後に生まれた。

 

子①の出生当時私は隅田川沿いのマンションに住んでいた。

 

このマンション近くの隅田川には桜がたくさん植えられており、花の時期になると、「春のうららの隅田川♪」で始まる「花」(作詞:武島羽衣、作曲:滝廉太郎)を思わず口ずさみたくなるような穏やかな風情に包まれた。

 

その当時区役所では、毎年春、前年に生まれた区民たる子どもたちの出生を記念して桜の木を植えてくれており、その木には出生した子どもたち全員の名前を記した銘板が備え付けられた。

 

もちろん子①の名前も刻まれている。

 

 

あの頃はまだ母が生きており、母は、私たちが住んでいたマンションから歩いて10分くらいの海が見えるマンションで独りで暮らしていた。

 

当時は母を誘ってときどき隅田川沿いを散歩した。

 

時には子①の名前が刻まれた桜の木のあたりまで足を延ばした。

 

そんなとき、母とはどんな会話を交わしたか。

 

もう今となってはよく思い出せないが、たぶん母は「お前、健康に気ィつけて、子どもが成人するまで長生きせにゃいかんよ。」みたいなことを言ったんだろうなと思う。

 

母さん、子どもたちの成人式まではまだまだですが、今のところ、来月に予定されている2番目の子の小学校の入学式までは、何とかこの目で確認できそうです。

 

母が住んでいたマンションのこと

 

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