ないた鈴虫 と 清さん | otamaのブログ

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生き物の観察がすきで、気に入ったときだけ写真に撮っております。

いつもニコニコと穏やかで気のいいおっちゃん。

それが清さんの最初の印象であり、普段もそうであった。


医院のドアを、元気よくあけて入ってくる清さん(仮名)。

週に何度か歩いて通っていらっしゃる。

裸の大将の山○ 清画伯のような装いで、近くのアパートに一人暮らし。

年齢はおいくつだったろう? 

50過ぎ? 


阪神淡路大震災より2年前だったか・・・

ずいぶん前のことで詳細は忘れてしまったが、鈴虫が私のトラウマになってしまった事件


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もよりの地下鉄を降りると大人専用?映画館。

肌もあらわなボインちゃんのポスターやらがところ狭しと貼ってある。

あらまあと思いつつ気になるので、横目でいつも見ていた。でかい・・・。


駅徒歩3分ほどで医院に到着。開業して日浅の小さな医院。

道路を隔ててラブホテルもある。昼間は空いてそう。

私は、アルバイトで受付事務とレセプトを担当していた。

先生も看護士も受付事務も全員女性。

女医であることも手伝ってかやさしくて話好きな先生を目当てに患者さんも多かった。


土地柄と言えば語弊があるかもしれないが、生活保護の人が患者さんには多かった。

清さんもそのひとり。


ある日、虫かごを大事そうに小脇にかかえて入ってきた清さん。

自ら郵便局で頼んでおいた鈴虫が自宅に届き、医院の待合室に置いてみんなで音色を楽しんで欲しいと

持ってきた。

普段以上にニコニコの清さん、照れながら話す姿もうれしそう。

さっそく待合室の片隅に虫かごを置き、鈴虫の音色を楽しむ。

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鈴虫が来てから何日か経った。

きゅうりやなすびを輪切りにしてエサとして与えてもらって、元気に鳴く鈴虫たち。


清さんが来た。

いつもと違う。

頭のてっぺんまでまっか、泥酔状態 お酒の匂いが全身からただよう。

だれになにに怒っているのかわからないがとにかく怒っている。 いま考えると自分自身に?


先生! &%$(’&%”!$#!!!!!! 


叫びだしあばれだす 清さん


先生もびっくりして待合室に駆けつける

清さん、ここは酔っ払ってくるとこではありませんよ。 

酔いを醒ましてから来なさい!


&%$(’&%”!$#!!!!!!

清さん、意味不明なことを口走る


バレーボールで鍛えたたくましい看護士さんを中心にみんなで取り囲んでいた。


急に虫かごを手につかんでドアを開け帰る清さん


ガッシャーーーーン !!!!!! 

放り投げられアスファルトの道路にたたきつけられた虫かご

ひっくり返って土が散らばり・・・

鈴虫は土の下敷きに


もうひとりの受付の先輩と私で土を払いのけながら鈴虫を探す作業。

何匹かは逃げ出して無事であったと思いたい。


清さんがあばれたことより、鈴虫の生死が気になった。


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先日、郵便局に行ったおり、ぶら下がっている鈴虫のパンフレットを見つけた。

注文する人が結構いるのだろう。