白堊――廃廟苑於 | Psychotic Psyche

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涅槃の薫りがそよそよ

5/10〜5/14に『元映画館』という会場にて開催された、中川多理さんの個展【白堊――廃廟苑於】に行って来ました。

中川さんの個展に足を運ぶのは、今回が二度目です。何とこの日、何をうっかりしていたのが電車を乗り過ごしてしまいまして、会場に到着したのが入場時間枠1時間(正味50分間)のところ30分を経過した辺りでした…!会場に到着してからも、スタッフさんが見えずハラハラしたところで何とか受付する事が出来ました。


No.1,2,3,6の灰鳥[asuka]は、うちに鳥がいるせいか何だか親近感が湧きました…(笑)。中川さんの小さなお人形たちは、ぽてっとしていて乳白色の雰囲気がまた赤ちゃんの様で可愛らしいなと思います。


「王の肉体」と「ジャヤ・ヴァルマン七世」、「ヘリオガバルス」は

2018年に制作された後に、紆余曲折を経て再び中川さんの元へ戻り今年に修復がなされたとのこと。修復前の状態を私は目にしていないのですが、受けた苦難も魅力の一つとしているお人形達なのでしょうか。再び命を吹き込まれたこの二人が力強く見えました。

「ヘリオガバルス」は、会場に入って直ぐに目が留まったというか…どうしてだかずっと見ていたくなる不思議な魅力がありました。



「骨の葩びらーprototype」

無垢というか、柔らかく真っ白な和毛で覆われている様な作品です。中川さんの白色は、冷たい色ではなくてどこか懐かしい様な、柔らかで温かいものを感じるのですが、この作品は正にそれを直接感じられる作品だと思います。


「白堊の肖像」シリーズ

No.3「Sakura」

お久し振り、と口にしたくなりました。前回赴いた浅草での中川さんの個展とはまた異なる雰囲気の中での彼女が新鮮でした。


No.15「Wistaria」

とにかく美人さんだと思います!

ゴシック寄りのロリータという感じで、物憂げな伏目が儚く魅力的でした。私の1番のお気に入りの子かも。


No.17「縷縷」

瞳をのぞいてみたくて何とか這いつくばりました(笑)。

オッドアイ?なのでしょうか…綺麗な瞳でした。



中川さんが日暮里駅から会場までの道順紹介でお勧めされていた通りに、日暮里の「繊維街」は手芸をしない私でも眺めているだけで楽しくなってくる様な場所でした。生地やレース、ボタンやチロリアンテープ、皮革などなど…。どこのお店もよく賑わっている様で、時間のある時にまた足を運んでみたくなる場所でした。