モモコツアー① | Psychotic Psyche

Psychotic Psyche

涅槃の薫りがそよそよ

昨日は、2004年に公開された映画『下妻物語』に因んだ場所を巡る『モモコツアー』というツアーイベントに参加してきました。

ツアー日の1021日は元々仕事が入っており、イベントが紹介された時にも「ちょっと気になっているけど」と思っていました。

ところが、仕事の予定が無くなり更に売り切れていたツアーの枠も同じタイミングでキャンセルが出たものでして、何と良いタイミングだろうと思い切って申し込みをしました。


『下妻物語』は公開当時ではないものの、大分以前に目にした映画です。聖地巡礼という事ですから、もう一度印象的なシーンや場所をおさらいしておこうとツアー前夜には「復習」をしました。


945分を集合場所到着の目標時間とすれば、7時には自宅を出発しなければなりません。いつもの通勤日と変わらない時間に目を覚まして準備をし、出発しました。私の住まう場所は、実家ほどの田舎ではない(私の実家は正に『下妻物語』の主人公・竜ヶ崎桃子の暮らしているような田舎です)ものの、それでもロリータ服で歩いていると少々目立つ様な場所です。駅まで向かう間も、頭の中には桃子を思い浮かべていました。

守谷駅までは3回ほど乗り換えがあります。通勤の方もあるのか、電車はやはり混んでいました。ロリータ服で迷惑だろうかとちょっと心配にもなりました。



守谷駅。初めて降り立った駅です。と、いうよりも茨城県まで電車で来るという事がなかなか無い。

ひたちなか方面ならば、以前仕事で数ヶ月居たものですがそれくらいしか印象がないもので「田舎」のイメージが先行していました。守谷駅、結構綺麗で大きくて吃驚しました。


9時過ぎにはもう着いてしまっていたので、喫茶店で時間でも潰していようとTULLY'S COFFEEに入りました。おお、見つけました。ロリータちゃん。これは十中八九今日のツアーの参加者さんなんだろうな。と思いつつも、まさか声なんて掛けられる訳がないのでホットコーヒーを啜りながら今日のツアーを想像していました。



そういえば、朝は全身の写真を撮っている時間が無かったなあ…と思って取り敢えず撮った写真。

BABY, THE STARS SHINE BRIGHTは私には難しい気がしてあまり持っていないんです。ALICE and the PIRATESはある。


気付けば関東鉄道のバスが目に入り、その前には数人のロリータちゃん。あれ、もうバスが来てるんだあと私も急いでコーヒーを飲み終えて向かいました。

そこには主催者の瑠璃さんがいらっしゃったのですが、彼女の甘ロリ姿がまたお似合いでお似合いで。甘ロリに苦手意識(着たいけど難しくて憧れ)がある私は嬉しくなりました。


続々と集まるロリータちゃん。皆さん素敵なコーディネートや素敵なヘアスタイルで、私は自分の出立ち(いでたち)が不恰好だなと悲しくなったり心配になってしまいます。皆さん可愛らしいなあ、綺麗だなあと感心するばかりです。

瑠璃さんのお手伝いをしてからバスに乗り、いよいよ出発です。ラヂオつくばのパーソナリティーあっちゃん(初めてお目にかかりました。笑顔の似合う明るく素敵な方です)が満面の笑みで見送って下さいました。


まず、目指すは『下妻物語』の竜ヶ崎桃子と白百合イチゴが訪れていたレストラン「森の館(旧名称:貴族の森)」です。映画を初めて観た頃からずっと行きたいと思っていた場所だったので私はわくわくしていました。



(今回、「小さなお友達」の参加もできるということで私も久々にDEARMINEのドールを持って行きました)


道中は、端々で瑠璃さんのマイクによって茨城や下妻物語に関連するお話が聞けました。初めはちょっと緊張気味の参加者も、瑠璃さんの楽しいお話でちょっとずつ緊張が解れていった気がします。






天気の良い中をバスで進み、到着しました。

映画で見たそのまま!やっぱり嬉しくなります。お店の名前は変わったけれども、看板にも以前の面影が残っていたりと名残が感じられて皆からは「わあっ!」と喜びの声が上がりました。


お店の前で集合写真を撮った後に、外観をそれぞれのスマートフォンなどで写真に収める姿は正に聖地巡礼の光景でしょうか。開店の時間よりも少し早く入店をさせて頂ける事になり、店内に入ると外観にも負けない素敵な空間がありました。


主演の深田恭子さんのサインや写真があり、「ここがあの場所!」と再実感出来ます。出窓のあるボックス席の幾つかに着き、店内の雰囲気に圧倒されていました。このツアーの参加者の面々は殆どがお一人での参加という事ですが、ボックス席に座ってみるとちょっとずつ、探り探りですが会話が始まります。

瑠璃さんが、下妻物語のパンフレットや漫画を貸し出してくださり、参加者の皆さんの会話が弾んでいきます。


これはその時に撮って頂いた写真。お店の中の雰囲気も綺麗に写っていて良い写真です。


軽食は、野菜サラダと小さなハンバーガーとミルクプリンです。飾り切りや旗がお子様ランチであったりレトロな雰囲気を感じで良いなと思いました。


お店を出る前にも、サインと共に撮って頂きました。ありがとうございます。



次に向かうのは、田圃です(笑)。とはいってもきちんと行く意味があって、映画のオープニングで桃子が田舎を嘆くシーンで使われた田圃の畦道で写真を撮ろうという事です。この「モモコツアー」のポスターも此処で撮影されました。カメラスタッフの小松さんがシャッターを切り、瑠璃さんがポージングの提案をして下さる中で一人一人の写真撮影が行われました。自分の順番まで待っている中でも、先ほどの「森の館」でちょっとずつ緊張が解れてきた参加者同士でコーディネートの話をしたり映画のエピソードの話をしたりと楽しくなりました。



3箇所目の目的地は下妻駅です。


土砂降りの中、桃子はイチゴから預かった大切な特攻服をしっかり掴んで(それまであんなに大切にしていた

BABY, 〜のショッパーよりも強く抱いている様に私には思えます)走り出します。その印象的なシーンが撮影された下妻駅です。駅舎は映画の中と変わらず、レトロで素朴な雰囲気です。(時代が移り変わって行って、こうしたレトロであったり「あの時のまま」というものも徐々に新しいものへと移り変わって行ってしまうのは仕方の無い事ですが駅舎が変わっていないという事は嬉しい事でした)

駅舎の前でまた集合写真を撮り、地元メディアの方も撮影に来られていました。なんだか、観光大使とまではいかずともちょっと不思議な気分です。






私の思う此処の駅の面白さは、反対側のホームへ線路に降りて渡る事が出来るという点でした。映画ではイチゴがホームから線路へ飛び降りるのですが、「イチゴはヤンキーだからそれくらいやるだろう」という事や「映画の中の演出だから」と思っていました。実際、ホームから飛び降りる事はいけませんが、反対側のホームへ移る為には、陸橋ではなく線路へ降りる階段を通るのです。面白いですね。




(②に続きます)