何だか思っていたよりも、スケールの大きなお話になってきたわね
前回、逃亡しようとしたパク・ギヨンは、囚われて焼死体として発見される。
と思っていたら・・・
彼はこうなる事を予想し、手を打っていた。
でも、チョン チーム長が助けていたなんてね。
ヨンウン検事(クォン・ユル)の心臓移植手術の時期と、弟のジヌが亡くなった時期が同じという事にようやく気が付くジンソン(ナ・イヌ)。
近所の医師のチュ先生もひどいわね
二人の女性を手玉に取って、ジヌを監視し情報を流していた。
ジヌの細かい事を知り得るのは、この人しかいないけれどね。
ジヌは、本当に可哀想な子だった。
この手のドナーのお話は、キャメロン・ディアスの『私の中のあなた』、白血病の娘のために、ドナーとしてもう一人子供を産むという映画があった。
カズオ・イシグロの『私を離さないで』も衝撃的だった。
ヨンウン検事の母親であるチンジンメディカルセンターのユ院長と、チョン チーム長や国会議員や国外提携企業との関係、ヨンウン検事とジヌとパク・ギヨンとの関係。
ユ院長を中心として全部繋がるけれど、実に長い時間をかけての計画ね。
自分の息子の事だけではなく、無料で健康診断を実施して膨大なデータを集め、国外までを視野に入れ、ドナーを提供するプロジェクトまで運営している恐ろしい女だわ。
真実を追求すればするほど、ヨンウン検事は母親の偽善に満ちた裏の顔を知ることになる。
母親の子に対する愛情が、常軌を逸している物語はよくあるけれど、韓国では財閥でしかも医師ともなれば何でもできてしまう。
夫が妻をそんな女性にしてしまった責任もあるけれど、医師としての倫理もへったくれも無いわね。