今月からWOWOWで始まった韓国ドラマ『恋人』、なかなか良さそうです。
清の朝鮮侵攻という激動の時代に翻弄される運命の愛を、壮大なスケールで描いた感動の歴史ロマンス✨だそうだ。
昨年、沢山の賞を獲得した大ヒット作だけあるわね。
上空からの撮影が多くて、とても視界の広がりと躍動感を感じる。
また、色とりどりの衣装が華やかさを添えている。
主人公が自然の中を一直線に走っている場面も上空からの撮影で、走りながらの周りの景色の季節の変化がとても美しい。
世の男性は皆自分を愛して止まないと思い込んでいる、容姿端麗(という設定)だけれど世間知らずな娘ギルチェ(アン・ウンジン)。
確かに周りの男性陣は、皆ギルチェに憧れているのだが、ギルチェは親友ウネと婚約しているヨンジュンに片思い。
私の方が魅力的だと言わんばかりに、ヨンジュンを自分の方に向けさせようと四苦八苦。
自分の事しか考えていないお子様なギルチェの前に、ある日突然王子様が(とは思っていないが)現れ、韓国中国お決まりの、落下してくる女主人公を男主人公がキャッチよ必ずある場面よね。
(これがホントの落下の法則)
その時受け止めてくれたのがジャンヒョン(ナムグン・ミン)であったが、ヨンジュンでなかったのでギルチェはがっかり。
このジャンヒョンという男性はまだ謎に包まれているが、皇室と繋がりがあるのか、お供ふたりを連れて放浪中だか隠遁中だか?腕も立つ。
田舎の平和な日々が、清の侵攻により脅かされてゆく。
ただいま、町の男性陣は兵隊に駆り出され、敵から逃れるために残された民は町を捨てる。
ギルチェやウネ数人は、山の中を逃げている最中。
途中産気づいた友の子供を、暗い森の中で取り上げるが、ありえないわ。
もう絶体絶命なところに、王子様は現れる事になってるのよね。
突然現れたジャンヒョンに向かって「旦那様」と口走るギルチェ。
私の頭の中を「私の~好きな旦那さまあ~」と、三船和子の演歌が流れちゃったわよ(古い人しか分からない)
このドラマ、あの『風と共に去りぬ』からモチーフを得たそうだが、デッカク出たわね
クラーク・ゲーブルが草葉の陰で苦笑い、ヴィヴィアン・リーも、私はあんな子供じゃないわよ、と言っているかも。
あの名作と比較するのはおこがましいが、確かに登場人物達の関わり具合い設定は似ているし、南北戦争を丙子の乱に置き換えられる。
幼さが残るギルチェの成長物語でもあるわね。
ただ単にロマンスだけでなく、丙子の乱前後の史実にのっとった、平民の悲劇的な状況なども描かれていると言うから、見応えあるかも、期待大です。