「お帰りエスター」
エスターはホラー界のアイドルです。
この映画を東京MXの『5時に夢中!』で時々映画を紹介している、ホラー作家の平山夢明さん流に説明すると、
「サイコ女が転がり込んだお屋敷は、サイコ親子の館だった❗」
というところかしら?
最初の『エスター』(2009年)は、ホラー好きな私の5本の指に入るような作品だ。
外見は9歳、実際は30代前半という女性が主人公のお話。
以前ブログにも載せた事があったけれど、当時12歳のイザベル・ファーマンが主演していた。
途中で似ているけれど大人の役者さんに代わったかなと思えるほど上手に、不気味だけれど哀れでもある役を演じていた。
『エスターファースト・キル』(2022年)は、その前段階のお話となる。
主演エスター役は、前回と同じイザベル・ファーマン。
実際のイザベルは、12歳から26歳になっている。
お話の時間はやや遡るが、役者さんは逆に14年の月日が経過している、ということね。
26歳の役者さんが、子供の役をする事自体がホラーだわ。
きっちりと前髪を分けたツインテールにリボンを結び、首と手首にも傷を隠すリボン。
リボンに合うようなフリルや可愛らしい襟のブラウスにスカート、白いソックス姿が楳図かずおの恐怖漫画によく登場していた、昭和チックな女の子と重なる。
題材も『赤んぼ少女』を連想する。
あまり鮮明なアップは少なめに、子役とうまく交代しながらの撮影かしらね?
大人と並ぶ時は、膝を折っているのかしら?
エスターが後ろに下がって、うまく遠近法を使って撮影しているらしい。
どの映画もそうだけれど、前回を凌ぐ作品はなかなか難しい。
この作品も途中まで今ひとつの展開だったけれど、オ〜ッそうきたか
という感じね。
しかし、どうして父親は両作品とも鈍いというか、抜けているのか?
私の中では、前作品の方が断然良いわね