滝乃川学園を訪れて | 鞍手ゆたか福祉会スタッフブログ

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鞍手ゆたか福祉会は、福岡県鞍手町を拠点に、直方市、宮若市、行橋市、北九州市、福岡市、宇美町、長崎県大村市、
東京都新宿区で障碍者や高齢者の支援を行っている社会福祉法人です。

以前カレなが特別講座で「いのちのつながり」についてお話しいただいた坂元威佐先生からのお誘いで、先日、石井亮一氏・石井筆子氏によって開かれた「滝乃川学園」を訪問、また、生命尊重関連の全国研修にも参加させていただきました。

 

「滝乃川学園」は1891年に石井亮一氏によって設立された聖三一孤女学院を前身とした日本最初の知的障碍者の福祉施設です。現在も社会福祉法人として福祉事業を展開されています。

 

石井筆子氏は大村市出身。大村市長も、先月「滝乃川学園」を訪問されFACE BOOKにもアップされています。大村出身の偉人の顕彰事業に力を入れているそうです。

 

そして鞍手ゆたか福祉会の「あした天気になる?」等ドキュメント映画でおなじみのピース・クリエイト 宮崎信恵監督による作品「 無名(むみょう)の人~石井筆子の生涯~」も以前に発表されています。

 

 実際に石井亮一・筆子両氏が日々、障碍を持った子どもたちとかかわってこられた現場だと思うと感無量でした。

 

1階の廊下の作り一つにしても配慮が感じられました。画像の奥が階段を降りたところ、手前が玄関に至るところなのですが、火災等の避難時に出入口で混雑しないようにと廊下の幅を工夫されています。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

滝乃川学園では教育を施すのですが、だんだん大人になって来るわけですので、自立を見据えた支援もすでに実施されていました。手に職をつけるために農業の指導も行い、実家に帰って農作業を手伝う方も多くいたようです。また、筆子の提案で籐細工指導も行っており、昭和16年には天皇家に献上したとの記録もありました。実物を触らせてもらいましたが、数十年たった今でも頑丈でしっかりとした造りとなっていました。

 

 そして「天使のピアノ」と称される石井筆子の嫁入り道具でもあり、当時子どもたちも癒されたであろう、日本最古のアップライトピアノ(これが認識されるまではYAMAHAのものが最古とされていたそう)。「ぜひ弾きたい」と美智子皇后も御忍びで来られたことがあるそうです

 

もともとは津田梅子らとともに日本初の女子海外留学生でもあり、その美しさから「鹿鳴館の華」と称されたそうですが、ご自身の3人の娘のうち長女が知的障害、他の2人も健康ではなく早逝され、石井亮一との出会いで知的障碍者の保護・教育・自立に捧げられました。

 

筆子の学園日誌等、莫大な量の資料を研究されている館長さんにより、様々なエピソードもお聞きし、心洗われるひとときとなりました。

 

この大村の地でがんばっていきたいと改めて思うようになりました。

 

 

~今年も社会福祉士国家試験に臨み、4回目にしてようやく合格いたしました。~

「あきらめない、くじけない心」がモットーのRO田中でした。

 

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