利用者様達の可能性を信じて
こんにちは小牧ワークセンター クッキー工房古賀です。
先月のクッキー工房のS(女)さんのブログでも取り上げられていましたように、今回利用者様の作業評価表の見直しを行いました。
そして、評価の再考を行ったことで利用者様達の「得意な作業」と「苦手な作業」がはっきりとわかるようになりました
しかし、利用者様の個々の評価を決めるにあたってかなり悩みました。
いつも「出来ない」と作業を拒まれている方や「前にやったけど無理やった」とおっしゃる方が居られます。
でも本当は出来るんじゃないか??? という方も居られるからです。
また昔の研修ネタで申し訳ないですがこんな話を聞いたことがあります。
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サーカスの象
ゾウは、大きな丸太を軽々と抱え上げる力持ちの動物です。
しかし、サーカスのゾウは子供のころに太い杭にロープでつながれて育てられます。
それに抵抗して引きちぎろうとしますが、引きちぎろうとすると鞭で躾をされます。
これを繰り返すうちにゾウは、「ここから逃げ出せない」という思い込みを作るのだそうです。
したがって、成長して大人になって杭を引き抜く力を持っていながらも子供のままの杭の大きさでも決して逃げ出す事はないのだそうです。
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子供のころからの様々な条件付けで「自分が出来るのはここまで」という思い込みの中でしか行動していないのでは?
素晴らしい可能性や潜在能力を持っていても、その「条件付け」が、自らの可能性を限定してしまっているような気がします。
私たちスタッフも思い込みで利用者様を見ていませんか?
声のかけ方や取り組み方でひょっとしたらいろいろ出来るようになるのではないだろうか・・・。
これまで利用者様の「得意なところを伸ばして自信をつけてもらおう」という考えのもとで支援に取り組んできました。
しかし、これだけでは利用者様達の綺羅星のような才能を隠してしまう可能性があります。
支援を行う上で「評価を行う」ということは出来ないところを出来るようにしていくということです。
しっかりと利用者様に向き合って評価する必要があります。
とはいえ日々生産に追われていてじっくりと支援に取り組めていないのはスタッフの力不足で申し訳ないと思っています。
苦手だったことが出来るようになり、「出来ました!」と笑顔で報告してくださったとき、本当にうれしくて一緒に手を取り合って喜んだこともありました。
評価表には生活支援も含めてたくさんの項目があります。
利用者様のペースに合わせてひとつずつでも出来ることが増えていければと考えています。
小牧ワークセンター 古賀でした