NO.145
命を守る家を建てる！
それが私たちの仕事である以上
どうしても
自分たちの目で確かめたかった。
能登半島地震での倒壊現状を
実際に目で見て
肌で感じてきたことを
シリーズで伝えていきます。
ブログを書いているのは
富山県砺波市で
株式会社暮匠（くらしょう）という
工務店をしております
社長の姉さん女房こと
小橋博美です
これから家を建てる人
住んでいる家に
不満や不安を持っている人
そんな人たちの
役に立つ情報発信のため
365日ブログをぶっ続けで書く！
決意をしました
いいね！
をおして
応援してくれると
とっても嬉しいです
2024年3月7日号
それでは今日も
いってみよう！
「能登半島地震から学ぶこと」
きょうは
そのシリーズの3回目です。
きょうが初めての方は
こちらから先にご覧くださいね！
さて・・・
前回は
こちら
何の写真か分かりますか？
の
質問で終わりました。
どうですか？
分かりますか？
じつはコレ・・・
基礎から家が
土台ごと落ちている写真です。
すべり落ちている！
と
言った方がいいかもしれません。
次の写真は
上の写真の
反対側の様子です。
こちらも
すべり落ちていますが
違和感・・・
感じませんか？
すべり落ちている方向が
どちらも基礎の内側に
落ちているんです…
この理由は
わたしには難しいので
この難しい現象は
社長に確認しとこう！
で
なぜ？
基礎から本体が
すべり落ちているのか？
ようは
基礎に家本体が
ポンと乗っているだけで
そう
子どもが遊ぶ
積み木の家とおなじ状態です！
じゃあ
なぜ？
積み木の家とおなじなのか？
この写真は
基礎のコンクリートの中の
本来の姿です。
いまの話に肝心なのは
黄色い頭がみえる
縦に立っている
アンカーボルトです。
これに
コンクリートが流し込まれて
丈夫な基礎ができるわけです！
作業中の写真で失礼します…
ピンときましたか？
そう！！！
アンカーボルトが
ない！
すべり落ちている原因は
基礎にアンカーボルトがないために
基礎と土台が
連結されていないから！
積み木の家とおなじです。
こんなことがあるんだ
と
目を疑いましたが
歩いていた場所だけでも
いくつもありました。
すごくショックでしたね～
こんな幅の狭い基礎に
乗っかているだけなんて
信じられますか？
もうひとつ
基礎について
社長が言っていたのが
倒壊している基礎の
ほとんどが無筋！
ようは
基礎のコンクリートの
強度のために入っているはずの
鉄筋が入っていないんだと。
わたしには
言われなきゃ分からない
言われてみれば
なるほどです・・・
そりゃあ浮くでしょ？
こちらも
すべり落ちていますが
しかも
土台が腐りかけているのが
分かりますか？
いや
ほぼ腐っている？
ただでさえ
基礎に乗っているだけなのに
土台が腐っていては
耐えれるはずがありません。
わたしたちは
当たり前のように
基礎には鉄筋が入っていて
基礎と土台は
アンカーボルトで
しっかりと連結されている！
そう思っているけれど
そうとは限らない現実をみた。
一緒に見て回っていた
CAD君がひとこと
「完成したら見えませんもんね。」
いや本当に・・・
完成したら
見えないからと言って
積み木の家とおなじで
良いはずがない！
安心のカケラもない！
あまりの多さに
軽い苛立ちさえ感じた・・・
わたしが
今回の視察で
いちばん衝撃だった
「アンカーボルトがない基礎」
きょうは
そのお話でした。
あすは
この写真にもあった
「腐食」について
お話したいと思います。
しばらく重い話が続きますが
一生に一度の
大切ない家づくりには
とても大事な話になりますので
家づくりに興味がある人は
どうぞ
お付き合いいただけると
嬉しいです
近ごろ
風が冷たいですよね～
暖かくして
お休みくださいネ
それでは
今日はこれでオシマイ
では、また明日