■ 大阪の放火事件で亡くなった 医師の言葉 

 

大阪の放火事件で亡くなった「西梅田こころとからだのクリニック」

院長の西沢弘太郎さん(当時49歳)は「医療だけでは救えない人もいる」

と、発達障害を抱える人たちの就労を支える施設も運営していました。

そこで西沢さんからかけられた言葉を、利用者たちは今も宝物のように

大切にしているというのです。

 

「あなたなりの生き方でいいんですよ」。

 

西沢さんが運営していた「梅田職業就労センター アルファ」(大阪市北区)

に通っていた大阪市の男性(37)は、こうした言葉の一つ一つを、

宝物のように大切にしているといいます。

男性は以前、仕事中にミスを繰り返すことに悩み同クリニックを受診。

発達障害の一つである「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」

と診断されたそうです。

しかし周囲にはその障害を理解してもらえません。

そんな時、西沢さんから

「ゆっくり自分と向き合い、特性にあった仕事を見つけましょう」

と助言されて退職。5月に開設されたアルファに通うようになり、

メモの取り方といった基本的な訓練を通して自分の特性を見つめ直した

そうです。

 

昨年11月には、西沢さんから紹介された農園の実習に参加。

就職への手応えを感じ、報告しようと思っていた時に事件が

発生してしまいました。

アルファは事件の影響で今月14日に閉鎖されたそうです。

男性は「当たり前のことができない劣等感に苦しんできた。

先生が前向きな言葉をかけてくれたから仕事をしようと思えた」

と涙ぐんでいたそうです。

 

読売新聞 2022年1月17日付より抜粋

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomidr/nation/yomidr-976593

 

終活カウンセラー協会資料より

 

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