終末期に備え家族で話し合う

 

回復の見込みがなく口から食べられなくなった終末期の高齢者は、栄養

をどのように取るのか。人工呼吸器などの延命治療は知っていても、

中心静脈栄養といった栄養補給法はよくわからない人がほとんどだろう。

だが、栄養補給は終末期の寿命と「終の棲家(ついのすみか)」にも関

わる。年間130万人を超える多死社会。栄養の選択は尊厳のある「死にた

い死に方」に直結する。

終末期の高齢者が自宅で心肺停止になった際、「自宅でみとりたい」と

蘇生を望まないケースが増えている。東京消防庁は12月16日から家族の

同意や医師への確認を条件に、救急隊が心肺蘇生や搬送を中止できる新

たな運用を始める。

どう人生を閉じたいか。栄養補給や救急搬送の希望を考え伝えておく

ことは、安らかな旅立ちの前提になる。

 

                              

日本経済新聞 2019年12月13日より抜粋

終活カウンセラー協会資料より

 

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