異物を食べちゃった!そんな時のお話
寒い寒い毎日ですが皆さまお変わりありませんか急激に気温が下がったタイミングでお腹の調子を崩したり膀胱炎や風邪の症状が強く出てしまう事が多くありますので、是非おうちの皆さんの体調を気にしてあげてくださいさて今回は、夜間診療での問い合わせ件数ナンバーワン異物の誤食についてのおはなしです今回は異物を食べてしまった場合、それを取り出す方法についてお話ししますが、便となって排泄される可能性のある物であれば必ずしもすぐに取り出さないとならない訳ではありませんまた中毒を起こす物質も様々ありますが、今回は異物のお話に限定させて頂きます【出来るだけ早く取り出した方が良い物】◉胃腸を通過しない大きい物◉釣針などの尖っていて引っかかりやすい物◉乾電池・ボタン電池…液漏れすると大変【取り出す方法】①吐き戻す事で胃袋から取り出す②内視鏡を使って胃袋から取り出す③開腹手術で取り出す①の方法は嘔吐を誘発する薬を注射して胃袋の中の目的物を吐き戻させるやり方ですしかし、大きな物や先端の尖った物では吐き戻す事が危険なためおこなえませんまた猫ちゃんでは上手に吐き戻せず解決できない場合が多くあります②の方法は口から内視鏡を挿入して胃袋の中の目的物をつまみ出すやり方で、全身麻酔の必要がありますしかし、大きすぎる物や大きくて表面がツルツルしている物は胃袋から取り出せませんまた、小腸へ流れてしまった物は取り出せません③の方法は外科手術で胃や小腸の中の目的物を取り出す方法で、①②の方法では解決されない場合におこなう最終手段です術後数日の入院管理が必要となります前述しましたが、飲み込んだ物が便となって出てくる可能性の高い物であれば必ずしも①②③の方法を使って取り出さなければならない訳ではなく、2〜3日様子をみますその間嘔吐や下痢などの胃腸症状が出ないかどうか、注意深く見守る必要があります①②③の方法はどれも動物にとってしんどい処置となりますので、出来るだけ異物の誤食が起こらないように気をつけたいですね何でも口にくわえて確認したいという性質の子、特にワンちゃんに多いですが、口にくわえている物を取られそうになると慌てて飲み込んでしまうというお話はよく耳にします口にくわえている物を取り返したい場合は、とびきりおいしい物をチラつかせて食べさせ、食べている間にそっと取り返す、というのが理想的です万が一誤食してしまった場合にはまずお電話でご相談ください来院の必要があるか、来院に際してどんな事が必要か、などスタッフがご案内させて頂きます