病院では死ねない時代だから | くらしとお金の学校

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「これですよ、お願いしたい講座は」と、連続終活講座のチラシをご覧になった団体から頼まれた講座のテーマは「あなたの終の棲家は 施設? 自宅?」でした。

 

このテーマには後期高齢者が抱えている「不安」や「問題」が集約されています。

究極の選択は、安心して死んでいけるところなのかどうかです。

 

依頼先の団体は介護保険制度がスタートした2000年に「介護保険サポーター」として活動した人たちが中心となった市民グループです。介護問題や地域の医療情報をテーマに年34回公開講座を開き、勉強会や相談会を14年重ねています。地域活動の実績も評価されています。

 

だから、「終の棲家は 施設か自宅か、いくらかかるか」といったテーマの依頼は意外でした。高齢期のさまざまな問題や介護保険制度の勉強をしてきても、なお、介護不安はなくならないのかと思ったわけです。

 

講座の前に主催者から介護中の参加者も多いとお聞きしていましたが、ご自分が直面している問題と考えていることがよく感じられた会場でした。

 

 14年前から勉強してきた60代だった方々も今は70代後半。老親の介護・看取りを終え、自身の問題として「介護が必要になったら何処で暮らせるか? 費用はいくらかかるか?」という現実問題に直面したのだと思いました。

この時お話した内容は次の機会に。

 

 

 

 

「介護とお金講座」

第8回(12月14日)高齢者施設の選び方 市川裕子講師

第9回(1月25日)ついの住まいは施設か?在宅か? 長沼和子講師

https://kurashitookane.jimdosite.com/

 

 

出典:介護と施設探しのヒント集!

執筆者:長沼和子

NPO法人創立当初から高齢者問題に関心が強く、高齢者施設・住宅の取材や見学のコーディネイト、住み替え相談を担当。2010年から始めた連続「介護FP養成講座」はリピーターが多い講座で、今年で6期目を迎える。同年、NPO法人みぬまで暮らす会(さいたま市)の設立に参画、高齢者向けのコミュニティ・カフェを開設。高齢者の暮らしから見えてくる課題は講座にフィードバック。