『家族最初の日』
植本一子著
二人目の子どもが生まれて、情緒も不安定な日々をこれでもかと赤裸々に書いている。
一子さんの勇気というか、腹構えというか、すごいなあとどの本を読んでも思う。
わたしには子どもがいないけど、
こういうとき、いつも誰かがそばにいてくれる実家に帰りたい、と強く思うけど、母親になり大人になった私が帰れる場所なんてもうどこにもなくて、私が本当に帰りたいと思っている場所は、もう絶対に手の届かないところにある。
という一節に強く共感した。
わたしの「実家」は母が亡くなった25でなくなってしまった。
もう絶対に手が届かない。
甘い甘い場所が私にもあったことは、至極幸せなことだと思う。
いつだって過ぎてみないとわからない。