資産運用の勉強をしたことのある方なら
「資産運用の基本は長期・分散・積み立て」
という言葉を一度は見かけたことがあるのではないでしょうか
株式投資が仕事でも趣味でもない庶民にとって
資産を増やすための一番の方法は
【十分に分散された資産を積み立てで長期的に運用していくことである】
というのは、長年の研究結果でも証明されていることで普遍的なルールの一つです
その中でも最も重要と言われるのが分散であり
リスクを抑えて安定したリターンを目指すために必要不可欠な手法です
分散と言ってもいろいろな意味があり、ざっくり分けるとこんな種類があります。
✔︎ アセットの分散
✔︎ 通貨の分散
✔︎ 地域の分散
✔︎ 時間の分散
アセット=資産クラスのことで、主なアセットには
株式、債券、REIT、コモディティ(商品)などがあります。
一つのアセットのみに集中投資をすると暴落時の損失が大きくなってしまうので
できるだけ値動きの異なる複数のアセットを組み合わせることが大切です
例えば、オルカンは全世界の株式に投資をするファンドであり
地域の分散と通貨の分散は十分にできていますが
オルカンは全て株式なので、株価の暴落時には大きな損失を避けることはできません
20〜30代の若い人であれば、株価が暴落しても時間が解決してくれますが
40〜50代になって、教育費や親の介護費用がかさむ年齢になってくると
一度の暴落が命取りになってしまうこともあります
多くの方にとって、資産運用は老後を安心して暮らすための方法なので
一度の暴落で先行きが真っ暗になってしまうような投資は怖いですよね
年齢を重ねるに連れて大切になってくるのは
お金を必要以上にたくさん増やすことではなく
不要なリスクを排除して、できるだけ安全に長く運用を続けていくこと
億万長者を目指すのも夢はありますが、大ケガをしてから後悔しても遅いので
ある程度の運用額になったら、しっかりと分散を心掛けていきたいですね
分散といっても、単に株式と債券とREITを持っておけばいいということではなく
その時々の経済サイクルに合わせて、適切なアセットを組み合わせていく必要があります。
今はどのアセットをどんな割合で持つのがいいかにはある程度の指針はありますが
運用する人の資産額や年齢、価値観などによって割合は様々です。
これが最適解だと言えるものはありませんが
いろいろと試行錯誤しながら、自分なりの方法を見つけていきたいですね