昨日、ネットでこんな記事を見かけました
昨年10月のステマ規制の強化を期に、企業からのPR(広告)案件ではないのに
勝手に「#PR」の表記をしてしまうインフルエンサーが急増していて
企業側が困惑してしまうケースが増えているのだそうです
そもそも、PR案件とは企業がインフルエンサーに自社の商品やサービスの宣伝を依頼して
その対価として報酬を支払ったり、商品を提供するという広告システムで
報酬や対価がなくても、企業が依頼している場合は全てPR案件です。
私の勤務先でも専門の部署がインフルエンサーマーケティングをしていて
商品のPRを依頼したり、コラボ商品を販売することがあるのですが
商品の宣伝をしてもらう訳ですから、有名なら誰でも良いというわけではなく
その人が商品やブランドイメージに合っているかどうかなどの
一定の基準に従って、どんな人に宣伝を依頼するかを決めているのです
芸能人やタレントだけでなく、一般人のインフルエンサーであっても選考はありますし
AmebaのPR案件も応募した人の中から選考に通ったブロガーのみが
PR案件としてモニター記事を書くことができるようになっています
PR記事を書く時はステルスマーケティング防止のために
必ず「#PR」というハッシュタグを記載するというルールがあります。
読者が商品紹介の記事を読む時は、ハッシュタグをチェックすることで
その商品がPR案件なのか、自費で購入した口コミ記事なのかを判断することができます
インフルエンサーがPR記事を書く時は
化粧品や医薬品などは、薬機法に従って記事を書かなくてはいけません。
Amebaや広告代理店を通したPR案件の場合は
専門のスタッフが全ての記事の内容をチェックしていて
法律に反した記載をしていないかを確認しています。
そのため、PR案件として書いている記事は内容に問題がないと企業がOKを出しているので
読者側も安心して読むことができるわけですが
依頼がないのに勝手に「#PR」と掲載している記事の内容に不備があった場合は
企業がOKを出したと勘違いされ、その企業に迷惑がかかってしまうこともあるのです
有名企業からのPR案件を受けるには、インフルエンサー側もある程度の信頼が必要なため
中には勝手に「#PR」を付けることで、有名企業とコラボしていると読者に誤認させて
自身の宣伝をするという悪質なインフルエンサーも存在しているようです
企業から依頼を受けて書いている記事でない場合は
「#PR」の表記をするのはNG行為であり、たとえ悪意がなかったとしても
ブランドイメージを傷付けてしまうことがあったり
知らぬうちに企業に迷惑をかけている可能性があるということを
記事を執筆する側も認識しておく必要があります
PR記事を書く場合は、必ず「#PR」の表記をすることはもちろんですが
企業から依頼のない記事をPR案件かのように読者に誤認させることがないように
発信する側も気をつけていきたいですね