読者の方から資産配分についてのご質問をいただきました
【家族構成】
夫(43)妻(37)子(11)子(8)
【収入】
年間手取り収入 580万/月手取り 45万
【支出】
約40万
(車検代や税金の積み立て、NISAやiDeCoの費用込)
【その他】
・住宅ローン残り 450万
住宅ローン減税が今年で終わり、来年完済する予定のため現在は現金多め。
(完済後は家の補修のために貯蓄に回す)
【今後の予定】
・現在妻は扶養内で、3年後ぐらいには扶養を外れて正社員を考えている。
・5年後に車1台買い替え(中古の軽自動車)予定。
家の外壁のコーキングも5年後にやりたい。
・退職金は夫が20年後に700万程度。延ばそうと思えば70歳ぐらいまで働ける会社。
【資産状況】
無リスク資産/合計2696万円
・現金 2326万
・保険 370万(円建て/払込済、子どもの進学で必要な時まで置いておく予定)
リスク資産/合計1193万円
・オルカン 39万(積み立てNISAで月6万積み立て中)
・オルカン 98万(ジュニアNISA)
・インド投資信託 248万(NISA成長投資枠)
・新興国投資信託 92万(ジュニアNISA)
・8資産バランス 49万(iDeCoで月1万積み立て中)
・純金ファンド 167万(iDeCoで月1.3万積み立て中)
・日本株資金 500万(現在は250万円を運用中)
【お悩み】
・リスク資産の割合が株が高めなので(日本株とオルカンとインド)バランスや金に割り振った方が良いのか。
その場合、期間に限りのあるジュニアNISAを解約しようかと考えている。
・中学受験はないが、これからお金もかかる年齢なので、もう少し現金の割合を増やした方が良いのか。
(大学は都内でも自宅通学可能)
現在は上記の割合で資産運用をしているけれど
これから子供にお金がかかる年齢なので、資産配分を見直した方がいいのかというお悩みです
現在は新NISAとiDeCoで月8.3万円の積み立てをしていらっしゃるそうです。
児童手当も含めると、運用資金と現金貯蓄(積み立て込み)を
それぞれ年100万円ずつ、合計200万円程度できているということになると思います
現在の資産配分をグラフにするとこうなります
円建ての保険は日本債券として計算しています。
来年、繰上げ返済をすると現金が5%程度減ることになり
無リスク資産である日本債券と合わせると72.7%程度が無リスク資産になります
無リスク資産とリスク資産の割合については
年齢と同程度の割合の無リスク資産を持っておくといいと言われており
ご主人が43歳なので、全体の43%程度は現金や国債等で保有するのが理想です。
生活防衛資金もしっかり貯められていますし
教育資金(大学進学資金)も現在の現金貯金と保険で準備ができるので
もう少しリスク資産を増やしても問題はなさそうです
現在は株価の暴落もあり日本株の比率が下がっているそうですが
予算の上限まで個別株に使うとすると全体の15%以上が日本株となりますし
リスク資産のうち、日本株とインド株だけで半分以上を占めることになるので
あまり分散されておらず、値動きがかなり大きくなることを覚悟しておかなければいけません。
とくに、インドを始めとする新興国株式は先進国株式よりも値動きが荒く
世界的な経済危機などの際には真っ先に売られますし
その後もなかなか価格が戻りにくいという特徴がありハイリスクな資産です
リスク資産のメインとなる銘柄はオルカンのような世界的に分散されたものにして
インド株や日本株はサテライトで2割程度に抑えておいた方が
暴落時の資産への影響は少なくなるでしょう。
インド株を今の比率で保有するのであれば、このまま現金は多めに保有しておくなど
全体のバランスを調整していく必要がありそうです
また、個別株は投資信託と違い価値がゼロになってしまうリスクがあるため
できるだけ多くの銘柄に分散させておくことでリスクを回避しながら運用したいですね
現在の株価下落の最中でも、あまりメンタルに影響がないようであれば
リスク許容度は高めということなので、このまま運用を続けても大丈夫ですし
少しでも不安を感じているようであれば、少し株式をバランスファンドへ移行するなど
リスク資産の量を調整しながら、最適なバランスを見つけてみてくださいね