読者の方からご質問をいただきましたので、こちらでお返事させていただきますね
20代で個人年金を始めて9年ほどになります。(現在35歳)
今年から新NISAを始め、毎月5万円積み立てていますが、個人年金を解約して、その分をそのままNISAに入れて貯めていこうかどうか迷っています。
個人年金の積立額は月1万3千円ほどで、60歳になると予定利率1%で毎月5万円が10年間もらえるという商品です。今解約すると11万円ほど損することになります。
この11万円と年間の控除分を25年間で上回ることが出来るのか⁈このまま個人年金にしておいたほうがいいのかかなり迷っております。
トモさんのご意見伺えるととっても嬉しいです。
個人年金保険を解約して新NISAへ資金を回そうか悩んでいらっしゃるそうなので
ご相談者さんの条件を元にシミュレーションしてみたいと思います
個人年金保険は生命保険料控除の対象になりますが
生命保険料控除は所得控除なので、契約者の方の年収によって
いくら節税になるかが変わってきます
一般的な課税所得(330万円〜899万9,000円)の方であれば
生命保険料控除の上限額いっぱいまで、各種の保険に加入していたとしても
年間3〜3.5万円程度の軽減なので、それほどの節税になるわけではありません
一方、新NISAで月1.3万円を年利5%で運用した場合のシミュレーション結果はこちら。
保険料控除による節税額は、一般的な所得の方であれば25年間で最大80万円程度ですが
保険金を受け取る時に税金もかかりますし(税率は受け取り時の法律による)
お金を増やすことが目的であれば、新NISAへ資金を回した方がいいでしょう
早期解約でマイナスになるのを避けたければ、払い済みにするという方法もありますが
解約して解約返戻金も運用に回した方が将来的には資産が増える可能性が高そうです
個人年金を解約しない方がいいのは、所得がかなり多い方で
新NISAやiDeCoなどの非課税枠を全て使い切ったとしても、まだ資金に余裕がある方や
高齢の方でインデックス投資を始めるには時間の余裕がない方などでしょうか。
資産運用は必ずお金が増えるわけではないので、その点には注意が必要ですが
これから25年間の運用が継続できるのであれば
保険を解約して運用に回した方が増える可能性は高いのではないかと思います