困らせたっていいんだよ。甘えたっていいんだよ! | 暮らしに虹をかける会

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こんにちは。日本肌育学会の山本です。

子どもの心を育てる上で、学校などの教育の場は重要ですね。
家庭の次に長い時間、子どもと接するところですから・・・。
最近、こんな本を読みました。
「困らせたっていいんだよ。甘えたっていいんだよ!」
篠崎純子先生の実践記録を1冊の本にしているものです。
みなさまにもご紹介したいと思います。教師の方だけでなく、大人全員、社会全体のあり方がみれます。
こういう大人がたくさんいれば子どもの心身をほんとうに育むことができますねドキドキ


どんなに嵐が吹き荒れても、いつかは止み、遠くの空に虹が見える時がくる。こころに“幸せになる種”を持っている子どもたちが本当に幸せになる社会、命が何よりも大切にされる、もっと平和な社会が来るように願いながら、子ども達と正面から向き合う教師の姿に感動しました。


担任が何人も替わるほど荒れていた二年生。その子ども達を篠崎先生は三年生の時の担任で受け持つ事になりました。
子どもたちの暴力、暴言を浴び、もぐらたたき状態でトラブル勃発の毎日。そんな状態は、先生の心を傷つけていきます。教室でカタッと音がするだけで、何か悪いことが起きるのではと、ドキッとしていたそうです。
だんだん職員室に行けなくなりました。子どもを指導できない甘い教師と思われている。心配してくれる声すらも自分を責めているのではないかと思い込んで限界を感じたことも・・・。


休職しようと決めていたときに、「俺はみんなを殴りたくない。でも、一発殴ると、俺が俺を止められなくなる。」と一人の男の子が泣きじゃくりながら訴えました。
涙でぐちゃぐちゃの顔に、やっと子どもたちの荒れる訳を知ったのです。
子どもたちは、からっぽのランドセルの中に、重たい生活現実をぎゅうぎゅうに詰め込んで学校にやって来ているんですね。

生きづらさは、一番弱いところに攻めてくるという現実 泣
そして、社会の矛盾は子どもや親を責めたて続けている現実は辛いですね ほろり







子どもたちは「荒れる」という行動で、真っ当に生きたいという思いを必死に伝えようとしているのではないでしょうか。
社会の中にうずもれてしまいそうで、自分は「ここにいるよ」と存在表明をしている子どもたちに応答する大人になりたいキラキラものです。


そう思って見つめ直すと、困難に負けない子どもたちの、なんとたくましく生きていることか。そう思えた時、子どもたちがとても愛おしくなりませんかはてなマークはてなマーク

「困らせたっていいんだよ 甘えたっていいんだよ。」と呼びかけることのできる大人になろうと思いました。

とは言っても、現実はそんなに甘いものではないですよね。
「困らせたっていいんだよ。」と言いながらも、あまりの困難な課題にうろたえること、いらいらしたり、自分の無力さを責めたりしたくなることも何度もあることと思います。泣


だからこそ、大人も相談したり受けとめてもらえる仲間や地域の方達を持ちましょう
大人だって人間ですもん好みんな一人で背負わなくて良いのだと思います。しなやかさとしたたかさを持つ大人でいましょうよ音譜


今を生きる子ども達が「困らせたっていいよね。甘えたっていいよね。」と言えるような家庭、学校、地域になれるように大人がつながれたら最高ーですね。


春よこい音譜
みんなにこい顔
子どもに恋(こい)ラブラブ
(by篠崎純子先生)



心の中にポッと灯がともったら嬉しいです。
子育てをがんばってる世代や、自分達の大切な子どもを育ててくれてる先生達をその地域毎に見守り、受け止め、励ましてあげたい好と思いました。