今日は新入社員の入社式です。
弊社として、新卒を正式に採用するのは初めての事ですが、身が引き締まる思いを彼らから逆に頂いている気がします。
彼らの人生にとって、良いスタートが切れるように出来るだけの事を行い、3年後に立派な先輩として、次の世代を指導できる人になってもらえたら、私もうれしく思うばかりです。
その中で、私は映画が好きでよく見るのですが、1993年のオリバーストーン監督の映画「天と地」は私の価値観に影響を与えた1本でした。ベトナム戦争時のベトナムからアメリカへ移住した女性の実話ですが、「天国と地獄はこの現世にある」という事を教えてくれます。
ふと見渡せば、身近で年間3万人の自殺者(日本)、世界の7人に1人、9億2500万人の飢餓の人々。世界の紛争地域も調べてみてください。まだまだ世界中では、ダイナマイトを体に巻きつけて死ななければならない人や、無垢な子供達を含め理由も無く無差別な殺戮が行われています。
是非一度こんなことでも調べてみてください。「人は見ようと思うものしか見ない」という言葉を聞いたことがありますが、地獄は身近にあるものだとわかると思います。
とはいえ、ここ日本で私たちの身近にも、様々な要因で不幸や辛い事もあると思いますし、地獄の苦しみもあるでしょう。
でも、今日の私たちは、少なくとも飽食で、教育も受けられ、遊ぶ事も自由で、高度な医療も受けられます。銃で撃たれたり剣で切られる事は日常ありません。
身近な日常が「当たり前」になってしまう事で、人はその幸せや感謝を忘れてしまいます。
己の狭い視野だけでなく、周りを広く物事をしっかり見据えて「見えないものも見ようとする」真実を追い求める努力をして欲しいと思います。
何故こうなのか・・と思ったら、視野を広く考える。これが、仕事の本質を見極める目を養う事にもなります。
そして、最後に、この与えられている幸せに感謝をしながら、精一杯自分を活かして歩んで欲しいと思います。