『宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン』 プレミアム上映
※本編のネタばれをしています。何も知りたくない方はご遠慮ください。※
第六章は、第19~22話までをまとめたものです。
いよいよ物語も終盤に差しかかり、ヤマト最大の敵(?)である、ドメル将軍との最後の戦いが描かれます。
リメイク版後半の一番の見せどころ…
と、期待していたのに。
個人的には、旧作をなぞった形での結末のため、ちょっと残念でした。
もう少し、激しい戦闘シーンが見たかった…。
第五章のバラン星での展開などは、オリジナルとは相当内容を変えていたため、今回も大幅な脚色が加えられるかと思ったのですけど、旧作ではせっかく出て来たのに、たいした活躍もせず呆気なく撃沈してしまった精鋭部隊(?)が、実は老兵に老朽鑑、新人兵士の集まりでしかなかったからという説明が新たに加えられただけです。(バラン星での観艦式で、ガミラスの主力部隊が集結していたところ、ヤマトに長距離ワープが可能だった亜空間ゲートを破壊されたことにより、ガミラス本星に接近したヤマトに対し、主力部隊の本星への即時帰還ができなくなった=ワープを繰り返しても最低2カ月はかかる=代わりとして、間にあわせに集められた戦力)
それゆえというわけでもないのでしょうが、ドメルには旧作にはない新たな作戦が命じられていて、そちらは成功を収めています。
それが最終章にどうかかわっていくのか、ヤマト艦内でついに目覚めたユリーシャ・イスカンダルの言動ともあわせて、気になるところです。
旧作では最終回に近いところで起きた藪の反乱(?)は、形を変えて今回描かれてしまいました。
オリジナルでは死んだと思われている彼は、イズモ計画失敗の後収監されていたところ、戦闘のどさくさにまぎれて脱走。
惑星レプタポーダ調査のため古代とユリーシャが乗ったシーガルに伊東とともに密航しますが、彼の持っていた銃の暴発によりシーガルは墜落。
そこはガミラスの囚人惑星(ガミラスにとっては、侵略先の反乱分子や、交戦敵国の捕虜収容所)で、不審者としてガミラスに捕らわれます。
ところがその直後発生した、第四章に登場したメルダ・ディッツらによる囚人解放活動により、監獄から解放された囚人たちから異星人の囚人仲間と勘違いされて銃器を持たされ、うやむやのうちに戦いに加えられてしまったようで、気づいたら解放された囚人たちとともにその惑星に残っていました。(囚人の中にはガトランティス兵士たちもいて、例のBGMとともに収容所の所長をフクロにします・苦笑)
それが彼自身の意思かどうかは不明ですが、発進するヤマトをぼうぜんと見送っていた様子から察するに、ヤマト側からしたら、彼の生死は不明のまま、置き去りにされたと見た方がいいでしょう。
今回の4話は、比較的ガミラス側に比重を置いた描き方のため、ヤマト搭乗員の出番は少ないです。
出てもほんの少ししか話さなかったり、まったくしゃべらないキャラとかもいましたし。
その代わりと言っては何ですが、マニアには絶大な人気があるらしい、ヒルデ・シュルツがついにまともに(笑)登場。
ほんの1シーンだけだったのが残念でなりません。
ドメルに花束を贈った少女も、今回はセリフはないけど、彼の葬儀に再登場しています。
彼女たちが今後のストーリーに絡むのか否か、その辺も気になるところです。
旧作ではとっくに倒れ、艦長代理を古代に任せていた沖田十三。
一度倒れて手術を行って以降は比較的元気でしたが、ここへ来てついに容体が悪くなりました。
ただ、古代に艦長代理を委任する前にガミラスとの最終戦の緒戦か切られているため、もしそれがあるとするなら、ヤマトがガミラス本星に突っ込んで以降となるでしょう。
残すところあと4話。
ガミラス本星決戦の様子は、最初からして旧作とは違うので、どのような展開になるのか、予測もつきません。
もともとは別の目的で作られていた施設を武器としてタランに起動させ、その先制攻撃を受けたところでこの章は終わっています。
よくある、一番いいところで終わって、次回に引っ張る形です。
これがテレビ放映で、1週間待てばいいというなら我慢もできますが、次の上映は8月下旬。
2か月先は、長いです。
まあ、某機動戦士ナンタレの、1年待てよりはいいですけどね。(;^_^A