『劇場版 名探偵コナン 絶海の探偵』 | kurarizumのガタガタ日誌。

『劇場版 名探偵コナン 絶海の探偵』

もうすぐ上映が終わりそうなのですが、先日ようやく時間が作れて、観に行かれました。


公開から1ヶ月が過ぎ、さらに平日の昼間の上映にもかかわらず、30人くらいの観客がいたことに驚きました。


それも、ふだんこの手のアニメで見かけないタイプのお客さんもいたりして、不思議に思ったものです。(その疑問は上映開始直後に氷解)


今回の映画は、海上自衛隊の協力により、イージス艦の中で起きた「事件」を解決するお話で、そっち方面が好きな方も観に来ていたんですね。


以前に劇場予告編で、舞台がイージス艦だということを知っていたにもかかわらず、すっかり忘れていました。(単純に船の中で起きる事件と、勝手に記憶がすり替わっていたりして・汗)


…で、まあ、今回の映画ですが、前々々回(だったかな?)と同じような、小学生が相手にするには無茶なテロ組織との対決みたいになるのかと思いきや、そうではなくて、それでも十分にもう、どんなに頭の切れる探偵でも、個人で太刀打ちできるような「事件」ではないことだけは確かでした。


だからこそでしょうが、脇を固める人(警察関係者)たちが早々に「現場」に出張ってくるし、毛利のおっちゃんは異様に頭が冴えているし、サポートに必要となる灰原は最初から手元に置かず、平次と組ませて動かすし、かなり強引なストーリー展開もあったものの、推理作品には必要不可欠であるにもかかわらず、近年どの作品でもその点が軽んじられていた「意外な犯人」の「登場」など、これまでのコナンと比べても、かなり毛色の違う作品になっていました。


これはおそらく、脚本を担当した方がそれまでと違うからでしょう。


なんでも櫻井武晴氏って、アニメの脚本手掛けるの、初めてのことだそうですね。


面倒で複雑なストーリーが売りの『相棒』を手掛けている方だけあって、伏線の張り方も含めて、かなりよくできた構成になっていたと思います。


「あの国」という、どの国かよくわからない工作員たちの動きが、あまりにヘボかったことを除いては。(^o^;)


なお、今回は原点回帰も図ったのか、「眠りの小五郎」が久しぶりに見られたのも、良かったです。(僕はテレビ版はほとんど見ていないため、劇場版でしかその姿を拝む機会がなかったので)


脚本が変わっても、エンディングに実写映像を絡めるのは一緒。


本編中解決されずに終わったとある部分は、実写の合間に挿入されたアニメ映像の中で描かれていました。(これも珍しい演出かな?)


最後の最後に、コナンと蘭が顔を合わせないまま終わったのも、変なギャグやコントで締められるより、よかったです。


総じて、今回の映画は楽しめました。


ソフト出たら買おうと思います。


来年の予告に加えて、『ルパン三世』との再対決作品が年末公開される予告編も流れていましたね。


ルパン三世は逮捕できないから、また2人でひとつの事件を解決するんでしょうね。


ルパン側は、ルパンと次元以外の声優キャストを一新してから初めての映画です。


半年後を楽しみに待ちたいと思います。