正確には読書感想文ではなく「新聞連載小説感想文」なのですが。
秋田魁新報に連載中の小説『ぎんぎら弾正』は松永久秀が主人公です。
戦国モノと平蜘蛛大爆発は男の子の浪漫ということもあり、
この小説は毎朝するすると読めます。
いうなれば頭の「ラジオ体操」となっています。
新聞の連載小説の文字数は約1000文字程度だそうです。
原稿用紙に置き換えると2枚半くらいでしょうか。
小説として読むには程よい分量だな、と感覚的に感じます。
思えば、自分が活字に中毒(したしむ)ようになったのは、
小学生の時から新聞を読む習慣も一因のような気も。
「続きが気になる」という呪詛の言葉は
無垢なうちに子どもを活字中毒するという
なんだかどこかで聞いたことのあるような戦略なのかも(以下、自主規制)
と、余談はさておき。
新聞連載小説に限らずですが、
普段自分の読まないようなジャンルや考え方に出会えるのが
アナログ媒体の良さなのかもしれません。
デジタル媒体のおすすめは便利すぎて
甘利にも明らかにフィットさせてくるので、
視野狭窄に陥るおそれを感じます。
書を捨てよ街に出よ、と寺山修司は引用しましたが、
今となっては「書」は「スマホ」に置き換わったのかもしれません。
まぁ、もう捨てるわけにはいかないのかもしれませんけどね。

【編集者後記】
ぎんぎら、と言えば、
まだまだ日中はぎんぎら太陽が照りつけ、
暑い日が続いています…
ではありますが、
段々と日は短くなっており、
蝉の声も徐々に小さくなり、
夜は既に秋の虫の音が。
次の季節が近づいています。
秋と言えば、読書の秋。
公私ともに環境が変わり、全然本が読めてませんでしたが、
やっと少し慣れてきた感があるので、
この秋はなんぼでもいいので
本を読むことにリソースを割けたらなぁ、
などと思っています。
でないと、活字中毒者なだけに、
本格的に中毒症状が出てきてしまいそうで…