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倉山塾東北支部ブログ

倉山塾東北支部は、読書好きな人たちが集まるグループです。
楽しみながら知識を深め、語りあい、
情熱を共有し、新たな友人を作ることを目指しています。
このブログではメンバーが執筆した読書感想文と、
勉強会で発表されたおすすめ書籍の紹介などをしております。

 

なぜあの人は同じミスを何度もするのか (日経プレミアシリーズ)

 

言った言わない、教えたはず、やったつもりなど

過去を巡る論争が家庭でも、

職場でも起きている。


これらは人の記憶が関わっている。

本書を読めば記憶に対する理解が

従来より変わるだろう。


記憶といえば自分が五感で知覚したものを

保存する機能を持つものと思う。

記憶は保存ではなく思い出す度に

再構成されるという見方がある。

つまり、記憶は変わるのだ。

だから、アーカイブは重要である。


文書があることで記憶違いがあっても

当時をより正確に把握できるからだ。

言った、言わないは記憶ではなく

記録で解決するしかない。

記憶は書き換えられることもあるからだ。


記録は人の五感で知覚したものが基である。

意外なことに人は知覚まで選択している。

同じ話を聞いても何を重視するかによって

頭の中に残るものが異なる。


上司と部下、自社と他社で立場上

重視するものが異なる。

話を聞く前に、何を重視するかを擦り合わせた

ほうがいいかもしれない。

選択的知覚で聞き漏らしが

起こるかもしれないからである。




 

【編集者後記】

 

今年は久しぶりに秋刀魚が豊漁のようです。

やっぱり脂がのっている秋刀魚はうまいですね!

物価高で生活が苦しい中で、

近年不漁で価格が高騰していた秋刀魚が

安価で食べられるというのは、

嬉しい限りです!


しかし、秋刀魚が豊漁だからといって

生活全体が楽になるわけではありません。

一刻も早く減税していただいて、

暮らしが立つ世の中にしていかないといけません。


記憶にも記録にも残る、

実りの秋になるといいのですが、果たして…