読書感想文:倉山満『比べてみるとおもしろい世界史と日本史』 | 倉山塾東北支部ブログ

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よく、

 

「自分は自分、他人は他人。

 

他人と比べなくたって、

 

あるがままの自分でいいんだ!」

 

ということが言われます。

 

 

確かに、その通りではありますが、

 

その見方が100%かと言われると、

 

そうでもないでしょう。

 

 

人は、どうしても他人と比べたがります。

 

比較対象が欲しいのです。

 

 

全てのことを比べる必要は

 

もちろんありません。

 

全部比べるなんてことしたら、自分の心が持ちません。

 

少なくとも、

 

半端者の私の心は死んでしまいます…

 

 

しかし世の中には、

 

比べることが必要なこともあります。

 

 

全体的に、俯瞰的に見たときに、

 

自分はどのあたりにいるのか。

 

 

それが分からないと、いくら

 

「がんばらないと!!」

 

と思って努力をしても、

 

どう頑張ったらいいか分からない、

 

なんてことになります。

 

 

仕事もそうです。

 

ある部門の

 

昨年と今年の同時期の実績を比較して、

 

昨年に比べて売上が良いのか悪いのか。

 

たとえ良くても、

 

内訳を見ると必ず昨年割れしている

 

ラインやクラスがあります。

 

そこからさらに落とし込んで、

 

どのアイテムが売れていないのか。

 

その落とした部分を、

 

今年はどうカバーするのか。

 

落としている商品の売り込みを強化するのか、

 

それとも他の商品の売上でその分をカバーするのか。

 

 

歴史だって同じです。

 

日本史だけ見ていても分からないことが、

 

諸外国の同時期の出来事や

 

人物を通して比較すると、

 

同じ事実でも

 

全然違った評価になることだってあります。

 

 

比較しないことが大事なこともありますが、

 

比較することが大事なこともまたあるのです。

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