読書感想文:マーチン・ファン・クレフェルト『補給戦』 | 倉山塾東北支部ブログ

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倉山塾東北支部は、読書好きな人たちが集まるグループです。楽しみながら知識を深め、情熱を共有し、新たな友人を作ることを目指しています。
このブログではメンバーが執筆した読書感想文をご紹介します。

職業柄、よく考えます。

 

「もし、我々がお客様に販売できる商品が店内から全てなくなり、かつ、いくら発注をかけても納品ができなくなったら??」

 

と。

 

 

先日、上水道のポンプの故障で市内の一部地域が断水する、ということがありました。

 

情報が流れた直後、水の需要が突発的に高まり、水のペットボトルがあっという間に売り切れ、店から在庫がなくなってしまいました…

 

思えば、12年前の東日本大震災のときもそうでした…

 

いや、あの時は、水どころかあらゆるものが売れましたが…

 

てなてなことを考えていると、兵站・補給というものの重要性が嫌というほど分かります。

 

 

また、今年は猛暑のお蔭で山に食料がなく、我が秋田県は、連日クマに領土を蹂躙されております…

 

クマですら飢えれば普段来ないようなところに来ては、人に害を為すのです。

 

いわんや人間をや。

 

腹が満たされなければ、人間正常な判断がしづらくなり、ややもすると極端な思考をするようになります。

 

食料がしっかりと供給されないということは、かくも恐るべき事態を招くことになるのです。

 

もっとも、補給が必要なのは食料だけではありません。

 

個人・組織問わず、活動する上で必要なもの全てです。

 

その補給の重要性が、軍隊においても同じなのだと証明したのが、本書です。

 

いくら軍が精強といっても、その力は補給体制が整っていてこそ。

 

補給が無ければ個人も組織も、およそ戦いにならないのです。

 

さて、あなたの周りの補給体制は万全ですか…??