読書感想文:高鳥都『必殺仕置人大全』 | 倉山塾東北支部ブログ

倉山塾東北支部ブログ

倉山塾東北支部は、読書好きな人たちが集まるグループです。楽しみながら知識を深め、情熱を共有し、新たな友人を作ることを目指しています。
このブログではメンバーが執筆した読書感想文と、勉強会で参加者が発表したおすすめ書籍の紹介などをしております。

のさばる悪をなんとする

天の裁きを待ってはおれぬ

この世の正義もあてにはならぬ

闇に裁いて仕置する

南無阿弥陀仏

 

 

昨年の『秘史』、半年前の『異聞』に続き、

 

またまた出ました!

 

 

今回は、シリーズ第2弾『必殺仕置人』と、

 

第10弾『新必殺仕置人』の特集!

 

 

『仕置人』全26話と『新仕置人』全41話。

 

それぞれの解説に加えてキャラクター紹介、

 

ゲスト出演者、名セリフなどなど、

 

様々な角度から『仕置人』二部作に迫ろうという一冊。

 

 

さて。

 

必殺シリーズの代名詞ともいえる中村主水が

 

『仕置人』で初登場して、今年で50年。

 

 

しかし、元々中村主水は主人公ではありません。

 

『仕置人』の主役は、念仏の鉄。

 

主水が完全に主役になるのは、

 

第12弾『必殺商売人』です。

 

 

『新仕置人』も、厳密には主役は鉄でしょうけれど、

 

主水と鉄のダブル主役、という方が

 

実態と合うのかもしれません。

 

 

主水と対等に渡り合える鉄は、

 

やはり他の仕置人とは格が違うように感じます。

 

 

鉄と主水。

 

必殺シリーズの二枚看板にして、ゴールデンコンビ。

 

この二人が出ている『仕置人』二部作が

 

面白くないわけがないのです!

 

 

就中、『新仕置人』は、

 

シリーズ最高傑作との呼び声高い名作です。

 

 

中でも最終話『解散無用』の、

 

最後の仕置のシーンでの主水と鉄の凄みと言ったらもう…

 

(ちなみに、“非主水シリーズ”では、

 

第5弾『必殺必中仕事屋稼業』かな、と…)

 

 

いかん、このままでは話が止まらない…(笑)

 

というわけで、必殺ファン垂涎の一冊、ぜひ堪能いただければと思います。

 

 

それでは、参ります。

必殺仕置人大全 | 高鳥都, 高鳥都 |本 | 通販 | Amazon