「平成?ヤバいよね。 序盤・中盤・終盤、堕ち方に隙が無いと思うよ。」
本書では、日本が転落していく平成という時代を概観できます。
さて、私は平成元年生まれです。
ですので、本書のタイトル通り、時間の経過とともに沈鬱になっていく平成という時代を、祖国とともに歩んできました。
確かに、自身の能力の無さや様々なターニングポイントでの判断の結果として、今があるという面はもちろんあります。
ですが、自分や周囲の人間だけの力では何ともならないレベルでの出来事(端的に言えば、経済失政)が、自分の人生にどれだけ大きな影響を与えているのか。
子どもの頃からもう少し生活にゆとりがあれば、人並みの生活もできたろうし、他人と同じような経験も多くすることができただろう。
将来に全く希望が持てず、かと言ってそれを変えることができるような手段がない。
悔しくて悔しくて、将来を悲観して、ロクに眠れなかったことも一度や二度ではありません。
幾度自分の運命を呪ったことか…
しかし、我が身の不幸を嘆いているばかりでは、何も変わらないどころか、事態はますます悪化の一途を辿ります。
自分で痛い思いを経験したからこそ、自分よりも下の世代には、こんな思いは味わわせたくない。
そのためにこそ、自分ができることを精一杯しなければならない。
「だけど、俺は負けないよ!」
「俺達が躍動する時代を、みんなに見せたいね!」
と切った見得をカッコよく決められるように頑張らなければ、と改めて思いました。