少し前に、県民手帳を買い、その後ろの頁に載っている秋田県の人口の推移のデータをなんとなく見ていました。
ふと目に留まったのが大正14年(1925)の
936,408人
という数字。
そこで、人口減少に歯止めのかからない我が県の最新の数字は、と気になって一番下の令和3年(2021)を見ると、
939,855人
…え?
大正14年と同じくらいの人しかいないの…?
そう思った途端に、悲しくなって県民手帳を閉じました。
その一方で、一緒の会社に勤めていた、小学校以来の私の友人が、地道にやっていた事業が軌道に乗ったということで昨年いっぱいで退社し、独立して新たなスタートを切りました。
他の友人も、実家を継いで、若い「アトツギ」として、会社の更なる発展や竿燈祭りの継承など、様々なことに携わっているようです。
人口自体は減っているものの、同級生たちが地元で頑張っている。
そんなときに思い出したのが、読もうと思っていて積んだままになっていた本書。
本書は小説形式なので、サクサク読めました。
田舎の閉鎖的な空気は肌感覚で分かるけれども、地方衰退の構造というものが実際にどんなものなのか、というところまでは分からないところも多かったので、とても勉強になりました。
そして、
「必要なのは、才能じゃない。「始める勇気」だ。」
表紙を捲るとすぐ書いている言葉ですが、
「知識より意識」
とも通じるところがあります。
何はともあれ、まずは「やってみる」、一歩を踏み出してみる、ということがとても大事だということを改めて感じました。
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