小さい頃から必殺ファンでしたが、専ら観ていたのは後期必殺、すなわち第15弾『必殺仕事人』以降、しかも中村主水が出ている作品に限定されていました。
前期必殺をなかなか観ることができずにいたのですが、最近やっときちんと観られるようになってきました。
勿論、シリーズ最高傑作との呼び声高い『新必殺仕置人』だけは、例外的に暫く前に全話観ていましたが、
「やはり最初から観ねば!」
ということで、記念すべき第1弾『必殺仕掛人』から順番に観ています。
さて、本書は映画監督・酒井信行、脚本家・山田誠二、小説家・京極夏彦の3人の必殺ファンの座談会と第1弾『必殺仕掛人』~第14弾『翔べ!必殺うらごろし』までの前期必殺、および劇場版必殺6作品の解説で構成されています。
特に座談会のところは、3人の必殺への造詣の深さがこれでもかと感じられ、また共感できるところも多く、
「好きな分野・勉強したい分野で、このくらい語れるようにならないと!」
と、改めて学ぶ意欲が掻き立てられました。
ちなみに、本書の下巻にあたるのは『瞬間の愛編』で、姉妹編といえる『必殺シリーズ完全殺し屋名鑑』は『荒野の果てに編』と『月が笑ってらぁ編』に分かれています。
タイトルを見た時には、
「なるほど、そうくるか…」
と思いましたが…
『荒野の果てに』『やがて愛の日が』『瞬間の愛』『月が笑ってらぁ』
一体何のことでしょう…?
見た瞬間これが分かれば、あなたも立派な必殺ファン…?(笑)