倉山満『嘘だらけの池田勇人』(扶桑社新書 2021年)読了。
両親ともに非正規労働者の家に生まれ、また頼れる親戚筋もなく、生まれてからずっと常にカネの無さで苦しんできました。
自分の力で稼げるようになった今でも変わらず家計は火の車。
父は無職となり約10年、2ヵ月に一度にわずかばかり振り込まれる年金だけが収入。
父を自分の扶養に入れているので引かれる保険料も多い…
父の収入が雀の涙なので母の経済的負担が増す。身体が丈夫ではないのと加齢による体力の低下で無理もできません。
そこへ妹が子ども2人とよく泊まりに来るので、想定外の出費も日常茶飯事…
いくらでも母の負担を軽くせねばと私の稼ぎも生活費に充てていますが、その額が増えると今度は自分が必要なこと・やりたいことにつぎ込みたいお金が減る…
やっと少し貯まったと思った貯金も、その都度必ず大きな出費を伴うことがあり、全く貯まりません。
「俺がもっと稼げれば」
「もっと景気が良ければ」
「もっと税金や社会保険料が安ければ」
とよく思います。
こんな状態では結婚どころか自分が好きなことをすることさえままなりません。
しかし、経済的にしんどいのは私だけではありません。
度重なる増税にも歯を食いしばって耐えてきたところにコロナが追い打ちをかけ、生きることに疲れ果てている人も多いはずです。
一所懸命真面目に働けば必ず報われる世の中にしなければならない。
そのためには池田勇人に学ぶことは多いはずです。
まずは経済の立て直し!
これを改めて痛感した1冊です。