内藤陽介『誰もが知りたいQアノンの正体 みんな大好き陰謀論Ⅱ』(ビジネス社 2021年)読了。
本書のタイトルにもある「Qアノン」。
昨今この単語をよく耳にはしていましたが、知らない外国語の単語を聞いているようで、正直言って何のことやらさっぱり分かりませんでした。
そして、陰謀論絡みのことなのかな、といった程度の理解しかありませんでした。
そこで本書を読んだのですが、色々と考えさせられるところもありました。
私自身も、何の根拠もなく、ただ「あの人が言っているからそうなのだろう」というだけでその言説を信じかけていた時期がありました。
しかし、それでは自分で調べて、分析して、自分なりの知見を持ったことにはなりません。
結論として「あの人が言っていることと同じ」ということはあっても、そこに至る過程つまり「それは本当か?」と疑問を持ち自分で調べ、自分の頭できちんとモノを考えるということをしなければ、「Qアノン」のような訳の分からないものに簡単に引っかかってしまう危険があります。
情報(=インフォメーション)を「取る」という事自体は、テレビ・新聞やネット等で日々膨大な量の情報が流れているので誰でもできます。
問題は、その情報をきちんと分析して、自分なりの「知見」(=インテリジェンス)にできるかどうかなのかな、と思います。
インフォメーションからインテリジェンスにする、そのためには日頃から物事を自分の頭できちんと考えることがいかに大事か。
そのことを改めて感じることのできた1冊です。