読書感想文:宮嶋茂樹『不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません』 | 倉山塾東北支部ブログ

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宮嶋茂樹『不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません』kindle版(祥伝社黄金文庫 2000年)読了。

 

宮嶋さんと言えば、勝谷誠彦さんの戦友。

 

勝谷さんの著書は何冊も読んでいましたが、宮嶋さんの著書はまだ読んだことがありませんでした。

 

というわけで、ここ最近多忙な日々を送っていたので少し軽くて読みやすいものを読もうと思い、ちょうどいい機会と宮嶋さんの著書を手に取った次第。

 

いやはや、報道カメラマンという仕事がかくも大変なものだったとは全く知りませんでした。

 

しかし、その一方でスクープをモノにできたときの快感もまた、たまらないものなのでしょう。

 

本書に収録されているものは、東京拘置所内の麻原彰晃、光州事件10周年の大規模デモ、「ハマコーの裸参り」、10.20成田現地闘争、人肉事件の佐川一政、秋篠宮殿下のご成婚パレード、「生き埋め体罰」事件、新大久保の外国人売春婦、湾岸戦争…。

 

どれもこれも興味を惹かれるものばかりですが、それに加えて文章の読みやすさ・面白さ。

 

宮嶋ワールドに引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。

 

企画・構成を勝谷さんが担当していることもあり勝谷さんっぽさも感じる文体で、真面目に考えさせられるところもありつつも全編にわたりまさに抱腹絶倒の連続。

 

少し疲れたな、と思ったら本書をおススメ致します!

 

最後に少し真面目なことを書くと、これまで狭い世界でしか生きてこなかった(そういう生き方しかできなかった)人間としては、こうして広い外の世界で生き生きとしている人が少し羨ましく感じたりもしました。

 

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