小西祐馬・川田学 編著 松本伊智朗 編集代表『遊び・育ち・経験―子どもの世界を守る(シリーズ子どもの貧困②)』読了。
皆さん、「遊び」という言葉を聞いてどんなことをイメージするでしょうか…?
中には遊んでいる、と聞けば「真面目に仕事もしないで、だらけている」なんてイメージを持つ人もいるでしょう。
あるいは、例えば自動車のハンドルのように「余裕がある」というニュアンスで捉える人もいるでしょう。
しかし、大抵の人は「楽しいこと」を想像するのではないでしょうか。
私もそうです。
ところが貧困のせいで、自分の好きなことをして、あるいは仲間と楽しく遊ぶことすらままならならなくなっているとしたら…
貧困が、子どもの居場所を、楽しい世界を、世の中で生きていくために必要なことを学ぶ場所を奪っているとしたら…
大人の世界では「遊ぶ」ということは何かマイナスのイメージで使われることもありますが、子どもにとっては無くてはならない大切なものです。
私自身も貧困のおかげ遊びが足りなかったのでしょう、なかなかにひねくれた人間に育ってしまいました。
だからでしょうか、3歳の甥や1歳の姪にはたくさん遊んでもらいたい、遊んでやりたい、自分ができなかったこと・やってこなかったことをたくさんさせてあげたい、と思います。
また遊びを通して世の中の様々なことをできる限り見てほしい・知ってほしい・考えてほしい、と思います。
そして、学生時代までに遊び足りなかった分、今からでも少しずつ自分自身が遊ぶ時間を増やしていきたい。
そんなことを考えさせられた1冊です。
遊び・育ち・経験──子どもの世界を守る (シリーズ・子どもの貧困2) | 小西 祐馬, 川田 学, 小西 祐馬, 川田 学, 松本 伊智朗 |本 | 通販 | Amazon