読書感想文:小野迪夫『くらしと祭り百話』 | 倉山塾東北支部ブログ

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小野迪夫『くらしと祭り百話(神社新報ブックス7)』(神社新報社 1994年)読了。

 

神社新報ブックスの第7弾である本書は、日本の古来からのくらしに関わる行事や祭りといった事柄を紹介している。

 

こうしてみると、四季折々、本当に様々な行事や祭りがあるのだと思う。

 

そして、やはりと言うべきか、農耕に関わるものが多いな、という印象が強い。

 

本書を捲っているうちに、一年を振り返ることもできるし、同じ行事でも地方によって多少形態が違っていたりするのもまた面白い。

 

 

そんな行事のうちで、初午について、少し思い出を振り返ってみたい。

 

小さい頃、神社と呼べるほどの大きさではないが、お稲荷さんのお社が我が家と隣接しており(というより、一つの建物になってしまっていて、実質自分の家に神社がくっついている)、2月になると初午のお祭りを楽しみにしていたものだった。

 

私の家は社家ではなく、ただ常日頃の管理をしている、というようなことだったので、常駐している神主さんもいない。

 

そこで、初午などのお祭りには近くの大きな神社から神主さんに来てもらって祝詞を上げてもらう。

 

また、同じ町内の人をはじめ近所の人がぞろぞろ集まり、神主さん以下みんなでお稲荷さんを拝んで、その後会食(いわゆる直会にあたるのだろう)。

 

いつもと違う雰囲気に、子供ながらわくわくしたものである。

 

余談だが、大祓詞はいまだに暗唱できたりする。

 

 

今では当時のようにお祭りを主催する人もおらず、参加することもなくなって久しいが、懐かしい思い出の一つである。

 

 

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