渡瀬裕哉『税金下げろ、規制をなくせ 日本経済復活の処方箋』(光文社新書 2020年)読了。
渡瀬先生の最新刊である。
タイトルが刺激的と思われる向きもあろうかと思うが、日本経済を立て直すことを考えた場合、まさにこの二つが必要なのである。
これまで、大多数の日本国民はあまりにも日本国の政治に無関心であったのではないか。
そして、そこに付け入るように政治家と官僚が結託し、権勢を恣にして弱い立場と「思わされてきた」国民から搾取を続けてきた。
そこには、日本国の未来をどうするか、という視点が決定的に欠落している。
そして、「利権をよこせ連合」が既得権益を守ってきた。
周囲の人と話していても、
「どうせ当選する奴なんて決まってるから、選挙なんか行っても行かなくても何も変わらない」
という意識が未だにあるようである。
しかし、この意識のままでは、何も変えられない。
だから、
「政治家は我々国民が「やってほしいこと」をやってもらうために選んだ人間である。約束を破るような奴は、次に落とすだけ」
というように、政治家は我々国民が「使う」ものなのだ、という意識に少しでも多くの人がなることが重要なのだ。
本書を読んで、まずは日本の病巣を知ること。
そして自分のわずかな力でも政治を変えることができる可能性があるのだ、ということに一人でも多くの人に気づいてほしい。
そこで「何とかしなければ」と思った人には、本書は心強い味方、お守りとなってくれるだろう。
「自分の手で政治を動かせるんだ」と感じさせてくれる1冊である。
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