沢木耕太郎著『危機の宰相』を読んで | 倉山塾東北支部ブログ

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沢木耕太郎著『危機の宰相』を先日読破したのですが、169ページに池田勇人の1958年5月の総選挙時の録音テープの内容が記されていました。

全文を引用して紹介したいのですが、ちょっと長いので、その中の一節をご紹介させて下さい。

「…ちゃんと節度のある、経済の理法にかなった積極政策と適切な減税をするならば、国民経済は成長し、拡大して、輸出もふえ、また国民の生活水準が高まり、減税してかえって増収になるのであります。この増収ー経済の成長発展にともなう増収によって、さらに適当な減税を行ってゆく、こういう風にもってゆこうというのが私のねらいであります」

…今の財務省の面々に聞かせてやりたいです。

池田勇人は大蔵省出身ですよね…財務省よ、どうしてこうなった!?


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