修理に出さなければ良かった。
できるなら、もう一度あの日をやり直したい。
そして、修理しない。
読んでくださってありがとうございます。
三味線が見つからず落ち込んでいるたみさんです、、、。中竿しかない、、、、、。太棹どこに行った、、、、、。
さて、やり直したいことと言ったら、私はこれしか思い浮かびません。人生にたくさんの失敗はつきものですが、私はこの失敗で、バイオリンを習うのをやめました。
以前も書いたことがあります。
以前の記事と多少ダブります。
元々我が家にあったバイオリンです。100年以上前の物で祖父の愛器。実家に置いてあるので、記憶が曖昧なのですが、ラベルには、忘れたけれど、ヨーロッパの博覧会とか書かれていたかと。1900年頃の物かな。
20代の頃、ふと思いついてバイオリンを習おうかと思い、地元のバイオリン工房に修理を依頼しました。個人でされている方なのですが、音大を卒業した先輩からの紹介でした。
そこで待つこと数時間。
受け取りに行った私は衝撃を受けました。
糸巻きの交換があったのですが、その職人さんは、糸巻きのサイズが合わなかったので、バイオリンの穴を削った、と。
私は驚いて言葉が出ませんでした。
その処置が正しいのかわからないけれど、バイオリンを削る前に、なぜ言ってくれなかったのか。
穴を大きくするなら、、、バイオリンを削るくらいなら、修理しなかった。実は最初に、地元の楽器店を通してメーカーさんに実物は見せず確認したら、古すぎて対応できないかもしれないと、、、だから私が、二度手間だったら嫌だなと思って、近所の個人工房に依頼をしたのです。
実際は糸巻き以外は魂柱が外れていたのと弓の弦を変えただけなので、諦めずメーカーに持っていけばよかった、、、。メーカーさんに見てもらってから、決めれば良かった。
大府市での様子をHPで見るたび、素敵すぎて羨ましく、、、。
やり直したい。
もう無理だけど。
あれから悲しくて、1年ほどバイオリンを知人から軽く習いつつ、弾いてみたりしたのですが、糸巻きに触れるたびに悲しくて、弾かなくなって、、、ふたたびバイオリンは20年ほどの眠りについています。眠り姫のようです。古い楽器ですが、綺麗な子なのです。
子供がバイオリンを習いたいと言ったのですが、時間に余裕がなく、今はしていません。
でもいつか、私の心の傷が消えたなら、そして子供にも時間の余裕が生まれたら、バイオリンを子供に譲って、再びあの綺麗な子に、祖父が生きていた頃のような、美しい響きを取り戻してほしいです。