民進党の希望の党への合流が迷走しています。
当初、民進党全体でという話であったのが、ふたを開けてみると「排除する」とのこと。
そこで出てきたのが事実上の民進党の分裂である立憲民主党の立ち上げ。
これで構図がわかりやすくなったという方もいますが私はそうは思えません。
なにが問題なのかと考えてみると・・・・。
そもそも日本の政党は政策本位で成り立っているのではないということです。
立憲民主党は確かに純化されて党内の政策の一致は図られているでしょう。
ですが政権をとる勢いがあるかといえば少なくとも現状ではその期待感はありません。
よくよく見てみると政権与党の中心にいる自民党、もちろん表向きは政策の合意がなされているようには見せますが幹部も認めているように自民党とは幅の広い政党です。
ではなにでまとまっているのかというと「政権与党であること」この1点で結束しているといえるのではないでしょうか。
またかつて政権をとった民主党。
これは「政権をとること」この1点で結束していた。
だから政権をとると目的を達成して内から崩れていったのではないかと私は少なくとも思います。
つまりは自民党も民進党も党として明確な政策ではなく、政権をどうするかによってのみで結束しているといえるのではないでしょうか。
(党としてはという意味で個別の国会議員に政策がないという意味ではありません)
そしてそれをある意味では国民も期待している。
希望の党が政権をとるかもしれないというと盛り上げるが、政策の純化をしようとするとなんなんだと冷めるのではない。
日本人は私は多様な考え方があり、政策だけで政党をつくっていくと政党が乱立してしまい、小選挙区制度のもとでは選挙自体が盛り上がらないことになってしまいます。
今の状態がまさにそんな感じ。
しかも政策ごとに分化をしたのは野党だけで自民党は無傷。
これではなんともならない。
いいか悪いかは別としても自民党という多様性のある政党に対峙をするならばもっと野党も考えなければならないのではないでしょうか。
この状況を見ていると政策による政党の分化は自民党を割らない限りおこらないだと改めて感じさせられています。
今、野党に求められているのは「政権をとる」という1点で団結することではないでしょうか。