先の参院選において三重県知事が自民党公認の候補者を応援したことが問題になっています。

7月21日には中日新聞においておこなった調査でも7割の方が否定的な回答をしています。


三重県知事には三重県庁のトップとしての立場と政治家としての立場が言うまでもなくあります。

前者の立場であれば特定の政党の応援をすることは差し控えるべきでしょうし、後者の立場であればなんら差し支えがないということに異論のある方はいないと思います。

ただ現実には前者と後者の立場が同時に存在しているわけで「今からは県庁のトップとして」「今からは政治家として」というように立場を場面場面で使い分けられるわけではなく2つの立場に同時に立たされているわけです。

そうなると特に国政選挙におていは中立を守るというのが無難な選択です。


ただ、当然最初にどういったところの支援を得て出ているのかということも一定程度判断の基準になると思います。

例えば、立場は違いますが私の場合は無所属でどこの政党からも推薦を受けずに当選をしていますので県議会では2大会派いずれにも所属をせず活動をしています。


三重県知事の場合は一期目の自民・公明の推薦を受けて選挙に出ていますのでその立場に寄りがちであるということはある程度は許容される範囲であると思います。

(色としてはついていますが、二期目の選挙でより幅広い支持があったということは悩ましいところです)


一方で地元桑名で見ると桑名市長もどこの政党からも推薦も受けずに当選していますが、少なくとも私の知る限りでは過去2回国政選挙において自民党の候補者の集会等に参加をされています。

これは基本的には行き過ぎた政治活動であると少なくとも私は思います。


そういったことなどを参考に知事の行動が好ましいか好ましくないかといえば好ましくはないと思いますが、許容範囲内か外かということになると想定の範囲内であるとも言えるのではないかと思います。


おそらくは県議会において知事の行動・活動が適切であったのかということがおそらく議論になると思いますのでその前に一定の考え方を簡単にまとめてみました。


結論としては現時点においてはいいとも悪いともいえないというところです。