NHK会長が会見で私見とした上で報道機関のトップとしてはふさわしくない発言をしたことが問題になっています。


人生経験も豊富で社会的にしっかりとした仕事をされてきた方ですので人物は間違いないとは思いますが、「報道」というものもっと重く受け止めていただきたいと思います。

まあ、ややもすると「政治」行政」「マスコミ」「民間企業」によって発言の自由度というものが当然違うはずです。

しかし、立場がその立場になれば民間出身者であってもそんなに自由に発言をしていいはずがありません。


議員と首長(知事や市長)でもそうで、議員が市民からの陳情を聞いて「大変ですね。なんとかしないといけませんね。」と発言をすれば議会の場である程度問題として取り上げてもらえるんだと期待をされると思います。

なんとかなるかならないかは五分五分であるととらえるのではないでしょうか。

一方、首長が同じ発言をすればなんとなしてもらえるととらえ8割がたなんとかなるのではないかと期待をしてしまいます。

議会には議決権はありますが合議体ですし、多数決です。

首長には執行権がある違いです。

当然、この違いから発言の重さが変わってきます。


なかなか同じ人間が立場が変わったからといって100%その発言の重さの変化に対応できるかと言えばそうではありませんが、最大限の努力と慎重さをもたなければならないと会長の発言問題を見ていて痛切に感じました。