この世にフィクションが生を受けて幾数年。

我々は空想の中に神を見出し、世界の理を見てきた。

 

例えば、かの有名な鋼の錬金術師作中では

円こそ世界の理であると説いた。

円形に時間と力の循環が働き、それこそが錬金術の基礎であり全てであると。

 

天元突破グレンラガンでは言うまでもなく螺旋の力。

捻り交わり連なり、回転することで少しづつでも確実に前に進む無限のエネルギーを産むと。

 

ジョジョの奇妙な冒険7部スティール・ボール・ランでは、回転こそが力であった。

鉄球を回転させることで、多種多様な効果を引き出すことが可能であった。

 

これらアニメ的トンデモ理論物理学は、

しかしどうして説得力だけはある。

すくなくとも、納得するに十分値する力がある。

 

そして、私はこう提言しよう。

これらの文脈を解読して落とし込むことが出来たら、なんでも世界の理になるんじゃね?

 

既に分かりやすく馬鹿馬鹿しい話題であるところの、おっぱいやうんこに関しては、

本文章群でしこたま話題にしたので、今回は封印しよう。

 

落語家よろしく読者諸君からお題を募り、その場で即興で持って理論をでっち上げてもいいが、

しかし本稿は投げっぱなしの投げつけられっぱなしスタイルを時代錯誤にも貫いている。

 

読者諸君の感想ご意見苦言叱咤罵詈雑言は、常日頃から受け付けていないし、

別に受け付けたところで届きもしない。

私の文章は気持ち悪いオタクが書いたものを、気持ち悪いオタクが自分しか知りえない、自分にしか良さが分からない気持ち悪い文章であると、気持ち悪くほくそ笑んで読んで終わるというのが正しい形であり作法なのだ。

 

閑話休題。

 

兎にも角にも理論である。

脳細胞がまるで宇宙のようであったりだとかする様に、こじつければ何とでもなるのが国語である。

幸い私は国語がほんのちょっぴり得意であるので、何でもこの世の理にして見せよう。

 

しからば、お題決めである。

こういうものはシンプルな方が応用が利く。

 

例えば紐などはいかがだろうか。

 

 

ひも、それはこの世界の根幹であり礎である。

宇宙ひも理論とはつまるところ、この世のすべての物質は素粒子というひもによって形作られ、

このひもの集合体というのが我々の目に見えている物質の正体である。

そして、人が人たる所以もここにある。

人とサルを分ける決定的な違いとして、道具を使うと論ずる者が居る。

しかし、それは否!!

道具を使う動物は実在する!

ありの巣をほじるときに、サルも木の枝を使う。

しかし、彼らは道具を持ち続けない。

そのたびに新しい道具を使う。

だが、人間は違う。

人間の最大の発明は紐であるとの論がある。

それは紐があることで道具の携帯を可能にしたからである。

人間だけが道具を持ちつづける!

道具をつなぎとめる紐の発明こそが、人類が知的生命体たる分水嶺!!

紐は動物から人間への進化の象徴なのだ!!

我々人類のDNAも、ひも状の構造をしている。

人類が紡ぐ進化の証、それこそが紐!

諸君らは禍福は糾える縄の如しという言葉を知っているだろうか?

幸福も不幸も寄り合わさった縄のように表裏一体であるという言葉である。

つまり紐にはDNAという遺伝情報だけでなく、我々の運命さえ刻まれている。

紐は世界を構成する最小単位、紐は人類進化の産声!!

紐は自己とそれ以外をつなぐ力!

紐は過去と未来をつなぐ遺伝の力!

紐は運命を決定づける世界の理!!!

 

 

と、こうである。

紐をテーマに何か大きなストーリーが展開できそうな気がしてくる。

紐はつなげれば円になるし、巻けば螺旋になるので、

いかようにも応用が利くであろう。

ほら、紐すげえのである。

 

これをやる際に一つの注意点として、

”それ以上分解できない物質”もしくは”概念”であることが大事な気がしてきた。

ジョジョの奇妙な冒険におけるシンプルな能力ほど強いというのは、

まさにこのことなのかもしれない。

 

というか、そもそもキルラキルは「服」をテーマにあそこまで大きな話の展開をしていたではないか。

ジョジョメソッド、並びにトリガーメソッドに当てはめれば、

なんでも壮大で熱くて、世界の真理たりうるのではないだろうか。

 

是非とも私のアイデアをなんらかの形で作品にしてほしい。

誰か作ってくれないかな〜、紐の話。

え、デスストランディング?

 

…ほんまや。