おひさしゅうございます。

私です。

 

もうすでに普段どんなふうに書き始めていたのか、

そもそも決まった書き始めなどあったのだろうか

と迷走している私ではございますが、


今日も今日とて世間さまに届きもしない、

不平不満をこちらに吐き出させていただけますと

幸いでございます。


なお本記事は被服業界を揶揄する意図はなく、

あくまで自らの認知バイアスを利用し

限りなく筆者を滑稽に見せることで、

みなさま退屈な時間を

少々ながら慰めようというものが主眼であります。


くれぐれも本稿に対する不平不満誹謗中傷罵詈雑言は仰らないでいただきたい。

どうしても我慢できない場合は

誰も見てない鍵垢でつぶやくがよろしい。

いずれにしろ、ここにおける

不平不満誹謗中傷罵詈雑言は私の専売特許である。

それでもなお言いたいのであればロイヤリティを納めていただこうか。

 

 

 

「学ラン」と聞けば日本人ならばすぐにイメージがつくであろう。

詰襟などとも称され、元は陸軍の制服であった、

妙に耐久性の高い黒い服である。


ちなみに男子は陸軍の詰襟、

女子は海軍のセーラー服と、

それぞれ日本軍の制服が、

現在の学生の制服の元になった事実は、

あまり知られていない。


私もアニメ「キルラキル」を見るまで知らなかった。


 

 

にしても、セーラー服とは不思議な存在である。


元はむくつけき海の男どもが身につけていた衣装であるのに、

女子が身につけただけでいとも可憐な服装となり、

むしろ今ではセーラー服を身につけた海軍が、

可愛いおじさんに見えてしまう逆転現象が起きてしまっている。


惜しむらくは筆者の通っていた学校の女子制服がブレザーであったことである。


オタクはブレザーよりもセーラーを好む生き物なのだ。

学生時代にセーラー服とふれあえなかった男の悲しみが貴様たちにわかるか。

 

 

閑話休題…学ランである。

歴史的背景を鑑みるに、

それが学生の制服足り得るのは理解しよう。

そこに対してなんの異論もない。

 

しかし、今一度みなさまに考える機会を設けていただきたい。

このままでいいんですかと。

 

学ランを着た経験のない女子のみなさまには

少々わかりづらいと思う。


私の友人にはなぜか学ランを着たことのある女子が多いが、

必ずしもそんな変態ばかりが世の中に跳梁跋扈しているわけではないので、

親切な私がどこが不満であったか順をおって説明させていただこう。

 

まず、襟である。

 

これがもうほぼ最大といってもいいし、

男子一同の不平不満のタネである。

全国の男子諸君の「そうだそうだ!」の声が聞こえる。

わかったわかった。お前たちの気持ちは俺が文にして起こしてやる。

 

学ラン、またの名を「詰襟」

そう、この襟はマジで息が詰まるくらいきついのである!!

 

画像を注意深くご覧いただくと、

襟のフロント部分にホックのようなものがあるのがお判りになるだろうか?

そう、ここを締めることで学ランは着衣完了するのである。


こんな服、現代に他にありますか!?

襟は後ろと両サイド固めてくれたらそれでいいんです。

前はフリーにしとかないと色々融通がきかんのです!

特に男の子は喉仏が出てるから痛てぇのです!


ほらみろ、怖い先生の指導でデブがホック閉めたら窒息してるじゃねえか!

フロントホックはブラだけでいいんだよ!

 

いや、ブラつけたことないから、

ホックがどこにあればどう良いかとか知らんのだけど。

 

さらに、まだ悪い部分がこの襟にはある。

襟の内側、ここが白くなっているのがお判りいただけるだろうか?

これ、布じゃなくて「カラー」と呼ばれるプラスチックなのである。

 

大胆がすぎる!

パリコレの新作アート系ファッションならまだしもである!

皮膚が直接触れる部分に

プラスチックなんていう吸汗性の低い素材を使いますか?

あまつさえそれを着ることを強制しますか!?

 

ヒルマン監督よりシンジラレナーイである。

ビートたけしよりもアンビリーバボーである!

 

さらにである!

この「カラー」何で布と繋がっているかと思えば

金具である。

襟でやりたい放題なのである!!


金属、プラスチック、布!!

この小さい部分にどんだけ素材使うんだよと!

そして金属アレルギーのやつとかこれどうしてんだよと!!

 

もう文句が絶えないのである。

 

プラスチックで囲われているから伸縮もしない襟を、

ホックで強制的に閉められる。

これはもはや学校教育からの首輪である。

デブへの死刑宣告である。

 


さらに文句を言いたいのがここである。

ボタン!

 

このボタンも大変曲者である。

正面から見るとそれとなしに見栄えは良い。

金を基調として文字が彫られており、

黒く墨入れがなされて程よい高級感がある。

材質も金属類なので少なくともチープには見えないだろう。

 

ここで一度裏面をご覧いただきたい。

 

 

一見変哲のないボタン裏である。

「あー、この輪っかのところで縫い付けるのかな?」

なんて考えた女子諸君!残念である!

 

これ、実は「裏ボタン」と呼ばれる

プラスチックで出来たフックのような部品で

引っ掛けるようにして止めるのである。


これが本当に厄介で、

裏ボタンのフックがすぐ折れてしまうのである。


裏ボタンが折れると、

表のボタンはするりと学ランを離れて

いずこかの地面へ去っていってしまう。


このボタン、つけていないと校則違反になるので、

基本的に学校から数百円で再度購入しなくてはならないのである。

 

なんて小狡い商売なのだろうか。

いや、ボタン程度で学校経営が傾いたり戻ったりすることもないだろう。


もはやただの面倒である!

無意味に増えるタスクである!

ここに働き方/学びかた改革を要求する!


なぜ裏ボタンがプラスチックになってしまったのか!

金属ではダメなのか!

糸で縫い付けてしまうのではダメだったのか!


あの時無くした私のボタンは今どこに転がっているのだろうか!

もしかしたら私のことを好いていてくれた奥ゆかしい誰かが、

せめて第二ボタンだけでもと体育で着替えた隙に取っていってしまったのだろうか!

だとしたら怖がらずにその思いを伝えてくれればよかったのに!

当時の私に断る理由などなかったのだから!

あの時伝えてくれさえしていたら、

こんな残念な生き物になっていなかったのだから…!!!!

 

失礼、話が脱線してしまった。

とにかく、このボタンの構造も大変不満である。


この裏ボタン問題を解決するために金属製の裏ボタンなるものも存在するのだが、

その大体に「夜露☆四苦」「喧嘩上等!!」などという物騒な文字とチェーンが付属しており、

こんなものつけた日には体格に恵まれない私が、大層面倒な出来事に巻き込まれそうなので、

大人しくプラスチック製の裏ボタンを壊しては再度購入する、

大変コスパの悪い中学生活を余儀なくされた。

 

 

さて、最後である。

この、袖のボタンなに??

 

袖のボタンこれなに!?!?!?!?!?

 

まっじで最大の謎である。

どこを止めている訳でもない。

このボタンがなくなったことでワイシャツのように袖がビロンビロンなるわけでもない。

学ランの袖はそもそもが完璧に縫い付けられている。

 

「では代わりのボタンでは?

君みたいにボタンをなくす愚かな学生のためにあらかじめ予備をつけてくれているんだよ〜」


が、違う。全く違う。

そもそもボタンの大きさが違うのである。

袖のボタンを引きちぎって胸に持っていったところで大きさが違いすぎるので、

代替不可なのである。

 

もうこうなったらシンプルに邪魔である。

なにせ金属類でできているために壁や机に触れるだけでチャキチャキ音を立てる。

ボタンにしては立体的なので色々なところに引っかかる。

しかし取ってしまうと取ってしまったで

「あー、あいつ袖のボタン無くしたまま着てやんの、へへ、ビンボーなんじゃね?」

なんてことを思われてしまう。

やめろ、よせ、俺のことは悪くいっても、

毎日遅くまで働いてくれてるお袋のことを悪く言うのはやめてく

 

ではこのボタンはなんのボタンなんだ?

卒業式に第二ボタンは愚か、第一から第五ボタンの全てを女子にねだられ、

さらに追加でボタン乞いの女が現れた時の予備弾倉として使うべきボタンなのか?

なんだそれ聞いてねえぞ、それを3年間も大層大事につけて回らなきゃいけねえのか?

あまつさえ、死ぬほどモテないと抱え損のボタンなのか?

 

ウチのクローゼットに未だにかかってる五体満足ならぬ5ボタン満足の学ラン見ても

同じこと言えんのかオラァ!!!!!

 

 

 

失礼、興奮しすぎてしまった。

要は私が言いたいのは、

大人として当時の伝統を守るのも大事かもしれないが、

それによって当の学生が学業以外で苦労する点を生んでしまうのであれば、

時代に合わせてリニューアルするのも、

大人の責任なのではないかと、

警鐘を鳴らしたいのである。

 

学ランのデザイナーおよびそれを採用する中学高校責任者各位におかれましては、

ご一考いただけますと幸いである。