本稿は熱いバーガーキング愛を語るとともに、

マクドナルドに対し軽いジョークを飛ばすものである。

そんな人はいないと思うが、

マクドナルドが心底好きで崇拝している味覚障害者はここでページを閉じるがよかろう。

 

 

バーガーキングというハンバーガーチェーンがある。

おそらく田舎に住む人以外は知っているであろう。

知っているが行ったことがないという人も多いのではないだろうか?

今回は行ったことない人も知らない人も

一度バーガーキングを食べてみたくなるお話になったらいいなと思いながら、

筆を走らせるものである。

 

何から語ろうかと思索してみたが、

やはり最初は味であろう。

バーガーキングで

マクドナルドにおけるビックマックのような商品を挙げよ

と言われれば、やはりワッパーだろう。

 

マクドナルドのような貧相なハンバーガーで喜んでいる輩には信じられないだろうかが、

なんとバーガーキングはパティを直火で焼いている。

そう、鉄板ではなく直火なのだ!

直接炙られたことによる香ばしさとスモーキー感…。。

もうすでに食べる価値が生じている。

マクドナルドで同じ価値を求めようとすれば、

あの残念なハンバーガーを買って家に帰り、

どこのご家庭にもあるバーナーでもって炙らないことにはこの味は再現できまい。

いと可哀そし。

 

さらに、野菜が大変美味なのである。

一口食べるとその新鮮さがわかる。

シャキシャキのレタス、

バーガーに食感を付与しながらも決して嫌な辛みのないオニオン

噛むと果汁が溢れるほどジューシーでみずみずしいトマト。

こんな美味しさをマクドナルドで食べられるだろうか!?

否!断じて否である!!

あそこにはしなびてパティに張り付いたレタスがあるのがせいぜいである。

 

もう2連勝してしまった。。

バーガーキングの勢いが止まらない。

 

もちろんここまで美味しくなるのは

苦悩の連続であった。

しかしバーガーキングは辛い時でも

つとめてポジティブであった。


店が火事で燃えた時などは

「直火で焼いているからこんなことも起こる!」

と、物理的に炎上している自店舗の写真を撮影し、

広告に利用したのである。

 

我々日本人は問題が起きた時に謝罪している。

その度に多くの日本人が謝罪している人間を叩く。

しかしこの構図でいいのか?

そんなことよりそれを受けた上で、

前向きになにかに利用していこうぜ!

短所ってのは見方を変えるだけで長所になるだろ?

短所を短所として片付けてレッテル貼るのは簡単だけど、それじゃ人生息苦しいだけだぜ?

そんなメッセージが、

バーガーキングの生き様から読み取れる気がする。

 

次に、バーガーキングはハンバーガー屋として

マクドナルドよりはるかに優れている。

 

私はマクドナルドのハンバーガーを美味しいと思わない。

昔はそう思っていたこともあったかもしれないが、

今やバーガーキングを置いてマクドナルドを食うことなどあり得ない。

そしてその味の差は働いている人間の思想からもみて取れる。

 

鴨頭嘉人という人物をご存知だろうか?

元マクドナルドのアルバイトから社員に昇格し、

その後店長となった後は、マクドナルド全店舗で一番優秀な店長であると表彰された経歴のある方だ。

現在では講演家として大忙しだそうである。

興味のある人は一度YouTubeで検索してみるといい。

ビジネスに関して実に日本的なありがたいお話を、

わかりやすく、ユーモラスに、熱く語ってくれている。

部下とうまくやるには?上司に気に入られるには?

店舗ごとの売上をあげるためには?

実に痛快で面白く、本当にそうすれば上手くいく気がしてくる。

 

しかし!!!

ハンバーガーについて語っている動画はない。

日本のハンバーガーシェア一位のマクドナルドで、

日本一優秀であると表彰された店長がである!

なんと自分の商品に対して、品質に対して言及する場面は、

ほとんど全くないのである。

 

そしてそんな社員が一番評価されるのがマクドナルドなのである。

 

なんてこっただ。


マクドナルドはもはやハンバーガーを食べ物としてみていない。

広告の写真がうまく撮れて、

有名な人が宣伝して、

低い原価で作ったものがいっぱい売れてくれればそれでいいのである。

 

受付の人がスマイルを0円でくれたとして、

それでハンバーガーが美味しくなるだろうか!

 

ハッピーなセットにおもちゃが付いてきたとして、

それでハンバーガーが美味しくなるだろうか!

 

ポケモンカレンダーが妖怪ウォッチカレンダーに変わった時期のこと

俺はまだ忘れてないぞ!

 

注文から1分で提供できたとして、

それでハンバーガーが美味しくなるだろうか!

 

デリバリーしてくれたら

ハンバーガーが美味しくなるだろうか!!

 

断じて否なのである!!!!

 

ハンバーガーを美味しく作るように、

消費者に美味しいハンバーガーを食べてもらえるように、

努力してきたのは常にバーガーキングなのである!!

 

マクドナルドはビジネスとして成功しているだろう。

その点に異論はないし、

それに否定的立場をとるつもりもない。

 

しかし、消費者はいつでもうまいもんが食いたいのである。

ハンバーガー屋に行ったからには美味いハンバーガーが食いたいのである。

決してポテトを食べるついでになんとなくハンバーガーをかじりに行くのではないのである。

そんな店はいっそのこと一生笑顔でポテト揚げておもちゃ配ってればいいのである。


我々は美味いハンバーガーが食いたい!!

 

最後に、秋葉原におけるバーガーキングVSマクドナルドの結末に対して物申して結びとさせていただこう。

秋葉原から撤退したマクドナルドに対して、

バーガーキングが店舗メッセージで勝利宣言をしたというものである。

 

これに対して批判が殺到したらしいが、

しかし、これに関しては無知もいいところである。

地動説を唱えたガリレオガリレイを処刑した視野の狭いお偉い様のように恥ずかしい行為である。

 

そもそも本土アメリカにおいてマクドナルドとバーガーキングは仲良くプロレスをしてきたのである。

街中にあるマクドナルドの広告をアプリで読み込むと、その広告が燃えてバーガーキングのクーポンが出てくる演出がなされる

広告方法をしてみたり、

一方マクドナルドは自社の商品を取り合う子供達の映像を流した後

に自社商品をバーガーキングの袋で隠すことで誰も寄り付かなくなるという演出をしたCMを制作したりと

互いにいちゃいちゃしながら煽り合戦をしていたのである。


時には「この日のビッグマックの売り上げは恵まれない人たちのために寄付します!」とマックが宣言した日には、

バーガーキングは「今日はハンバーガーは売らない、食べたいのならマックへ行け」と友情を見せたりするのである。

 

それを知らない日本人は見事バーガーキングの店頭メッセージを取り下げさせたのである。

恥ずかしくはなかろうか。

インターネット黎明期から脈々と言われ続けたことがある。

初心者はまずROMれ。

この言葉は、話の流れがわからないうちは発言するなという意味なのであるが、

現代のインターネットはこれを忘れがちである。

 

彼らはそれを楽しみながら、Disり合いをしているのである。

プロレスなのである。

そうして互いに消費を煽っているのである。

知らないならせめて水をささないことはできないであろうか。

 

プロレスの事前インタビューで

A選手が「B選手なんて軽くぶっ飛ばしてやりますよ!」と言ったコメントに対して

よくわからない一般人が「それはB選手に失礼です。謝罪してください。」なんて言うだろうか?

言ったとして「お前だれ?」だろうとも。

プロレスが分からないし関係ないなら

せめて黙っていておくれ!

 

なんだか脱線した気もするが、

バーガーキングは決して怖くない、し美味しい。

マクドナルド以外いったことない方は是非行ってみていただきたい。

 

バーガーキングを食べるべきたった一つの理由、

それは美味いからに他ならない。

もしかしたら口に合わないこともあるかもしれない。

それでもいい。

マクドナルドやモス、ロッテリアしか知らずにハンバーガーを終えるのは、

人生あまりに勿体無いじゃないか。

少なくとも一人デブがこんなにも愛しているハンバーガーなのだ。

デブのすすめる飯にハズレなし。

一度バーガーキングに足を運んでみてくれ。

 

なに簡単だ。

受付まで行ったら「ワッパーのセット、ウーロン茶で。」と言うだけでいい。

それだけで君の両手に、口いっぱいに幸せが訪れることを約束しよう。

それ以外のオススメメニューは俺に聞いてくれ。

お好みに合わせて最高のバーガーキングライフを探すお手伝いをしよう。

 

それでは、僕はワッパーを食べるのでまた。