感染症拡大状況下におけるオタクの優位性について話しても良かったが、
今となっては陽キャに対しての死体蹴りに他ならないのでやめておこう。
私が声高らかに勝ち誇りたい内容は
映画版アイアムアヒーローでドランクドラゴン塚地が全てを語っている。

さて、家にひきこもってやることが無い諸君に捧げるおすすめアニメプレゼンのコーナーである。
四の五のと前置きしすぎた気がするので、
いきなり作品紹介である。


『四畳半神話大系』




私が何を置いても1番におすすめしたいのがこの作品である。
全編12話、1クールからなるこの作品は、
鍛えられたオタクなら1日で見切ることが可能である。
内容はこうだ。
主人公である私は大学に入学しバラ色のキャンパスライフを夢見るも、
振り返ってみれば自分の周囲に人はなく、勉学ができるわけでもスポーツができるわけでもなかった。
恋人もいなければ、友人と呼べるのは月の裏の宇宙人のような顔した悪友「小津」ただ1人である。
自分に恋人ができない腹いせに、他人の恋路を邪魔してみるとこれがどうにも面白い。
至る所で恋の炎に水を掛けて回っていると周囲から恨まれついには追い詰められる。
何故こんなことになってしまったのか。
そんな悔恨を胸に、まだまっさらだった入学当時を思い起こす。
あの時に戻れたなら。
時計塔が鳴り響き、針が逆転を始める。
というないようが概ね全てである。
いわゆる時間ループものであるが、特に注目いただきたいのは主人公の語りである。
なんとも筆者が好きそうな語り口で好きそうな内容を話している。
私のバイブルだ。もちろん原作小節も持ってる。
ちなみにこんな珍妙な絵柄とストーリーだが、
文化庁メディア芸術祭にて、アニメーション作品として初の大賞を取るなど、意外にもちゃんとした作品なのだ。
一人で見るにはもちろん、家族で見ても安心の作品である。
まぁ、おっぱいやダッチワイフなんかが恥ずかしげもなく出てくるが、
そこにやらしさや性的要素を感じないというのも
この作品を芸術たらしめる一因なのだろう。


『フルメタル・パニック』






京アニ作品で、なおかつロボットモノというのは
今から考えるとなかなかどうして異色だろう。
主人公である相良宗介は年齢こそ高校生でありながら、その実は軍人。
国家に属さない対テロ傭兵部隊「ミスリル」に所属する宗介達は不思議な力を持った少年少女
「ウィスパード」をテロリストから守り保護することが目下の任務だった。
次の護衛対象は日本にいる「千鳥かなめ」という女子高生。
日本人であり年齢も近しいので宗介が千鳥の学校へ潜入調査と護衛に入るが、
そこには思わぬ困難が待ち受けていた…?
この作品で特徴的なのが、ロボットものなのにロボットがほぼ出てこない!
出てきても戦闘なんてほとんど無く、都会でトラック踏みそうになって慌てるくらいで次のカットへなんてのもザラ
しかし、そこがリアル。
そう、この作品はとかくリアルなのである。
もし本当にウィスパードが居たら、2000年付近は本当にこんな世界だったのかもしれないと思えるほどの説得力が大変魅力である。
ちなみにロボットよりもミリタリー要素が強いので、軍事マニア戦争マニアの方々にもおすすめアニメ。
主人公が携帯してる銃も実銃であるグロック19…シブい。
学園コメディ、ロボット、ミリタリー、アクション、そして深い人間ドラマ。
オタクの好きがここに詰まっている。。
因みに私はカリーニン少佐が好きです。


『攻殻機動隊SAC』




電脳化が当たり前になった時代、それに伴う犯罪が激化する中で組織の思想に縛られず、犯罪を取り締まる公安9課の物語。
いわゆるサイバーパンク的なストーリーで、サイボーグ化が当たり前になった世界で平和を守ろうとするお巡りさんたちの話…と言ってしまえば平たすぎるが、
重厚な世界観とストーリーはオタクならば1度は見て頂きたい。グロいけど。
2002年の作品だとは思えない程の美麗な作画と、現代人の心に響くようなセリフの数々。
そして圧巻の戦闘シーン。
最初の頃の1話完結の見やすい内容からぐっと引き込まれる大きな陰謀。
そして回を追うごとに可愛くなるタチコマ。
PSYCHOPATHはこの作品を元に作られたと公言されるほどの名作で、SFアニメを語る上で絶対に外せない作品の一つ。
ちなみに1話ごとに使われた制作費も伝説級。
私はバトーが好きです。



『化物語』




話って展開しなくても作品はここまで面白くなるんだ…と全日本が唖然した異色の作品。
ストーリーラインとしては、怪異に取りつかれた女の子を主人公である阿良々木暦が関わることで救っていく。になるのだが、
ここに至るまで過程がとにかく面白い作品。
とにかく無駄な会話ばかりなのに無駄なセリフがひとつも無く、洗練された会話劇。
テンポが良いのにいつまでも場面が変わらない、
この作品自体がひとつの怪異なのではないかと疑義を唱えたくなること間違いなし。
作画が綺麗であることもウリのひとつだが、
絵を見なくてもぶっちゃけ面白い。
作業用にもオススメ。

以上、引きこもりにおすすめ作品群でした。
四畳半神話大系を除いてシリーズ物なので、
長い長い暇つぶしのお供に、いかがですか?